モノレールねこ
モノレールねこ / 感想・レビュー
❁かな❁
お気に入りさんの感想を読んで気になり、読みました!加納朋子さん初読みでしたが、とても良かったです♬8編入りのの短編集。どのお話も家族愛を感じます♡大切な人を失ったり、動物が出てきたりして温かくて優しいお話でした*特に『バルタン最期の日』が良かったです!バルタンにはやられました!すごく泣けました*他に『セイムタイム・ネクストイヤー』も泣いてしまいました。とても温かくて、ほっこりしたり、じーんとするお話ばかりです♡『ポトスの樹』『マイ・フーリッシュ・アンクル』も良かったです!とっても優しい素敵な短編集でした♪
2013/04/28
pino
面白いタイトルだな。加納さんの出身地のK駅に乗り入れているモノレールとあの界隈が思い浮かんだ。サクサクと文字を追っていくと、登場人物たちが、まるで身内のように思えてきた。ダメダメなのに、何故か愛おしくて、ほっとけない存在だ。くつくつ笑えるが、時折、挿まれるエピゾードが、忘れていたトラウマだったり、死に纏わるもので、胸が痛くなる。だけど、ひょこっと姿を現す「ナニカ」に導かれて裸足で駆けだしているうちに、暖かい気持ちになれる。これは、お天気雨みたい。あがると、希望が見えてきて、もう少し裸足のままでいたくなる。
2012/08/01
みっちゃん
次男のオススメ本。どこにでもいるような、でもその不器用さ故に少しだけ生きるのに難儀している、心優しき人達。彼らに訪れるせつなく暖かいちょっとした奇跡。1番印象に残ったのは【シンデレラのお城】死んでしまった婚約者と暮らす(!)男性と「偽装結婚」した女性。最後にわかる彼女の本当の気持ちとせつなくて悲しい選択。ハッピーエンドとは言えない結末に「こうじゃないラストが良かったのに…」ともやもやしながら、あの後どうなったのだろう?と何だか気になっています。
2014/10/03
machi☺︎︎゛
じんわりと優しさが広がってきてゆったりした気分になれる1冊だった。人の事を思いやる気持ちを持っている人は心に余裕があって素敵だな。と思った。短編集なんだけど全部が違ういい味を出していてよかった。特に表題作のモノレールねこが切なさと優しさとユーモアたっぷりで癒された。
2020/07/10
とろこ
8話の短編集。哀しみや滑稽さの中にも、優しさや希望が見える本だった。動物ずきとしては、表題作の、猫のラストは変えてほしかった。「マイ・フーリッシュ・アンクル」と「ポトスの樹」は、一見ダメダメな男性が登場してイラッともするが、どちらも、ラストは心が温まった。個人的には、「バルタン最期の日」が好きだ。公園の池に住んでいた若いザリガニが、小学生のフータに釣られ、彼の家で暮らすことになる。ザリガニが語り手というのがツボ。タイトルから推測できるように、ザリガニは最期を迎えるが、きっと、幸せな一生だったことだろう。
2017/04/19
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