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植物診断室

植物診断室

植物診断室

作家
星野智幸
出版社
文藝春秋
発売日
2007-01-01
ISBN
9784163256306
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植物診断室 / 感想・レビュー

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万葉語り

やたら子供に好かれる独身男性の水鳥さんが主人公。彼は植物診断室を必要とし、自分が何者であるかを月に一回確認する。妹の紹介でシングルマザーの家に通うようになり、彼女の子供に父親のように接することで自分の居所を認識していく。植物診断室は、水鳥にとっての役目を終え新しい人間関係を構築する?ちょっと難しくて、こんな感じの読みでいいのかなと思いました。2017-153

2017/09/10

エンリケ

人はセラピー抜きでは孤独に耐えられない。というのがこの物語の主題か?主人公の偏屈ぶりは、どうも僕に似ている感じ。でも彼は、実は人との濃密な関係に飢えていた。それ故に植物診療なるものを必要としたのだろう。僕も植物の様に生きられればと時々考える。それは他人を寄せ付けない自己完結的な生き方。だが人がそんな生き方を希求すれば変人と見なされる。そしてこの主人公には無理だったようだ。結局とあるシングルマザーの家庭に自分の存在理由を求めた。その行く末には温かな希望を感じるが、同類を求めた僕的には些か残念だった。

2017/10/27

果実

溢れ出るというか、込み上げるというか。説明のしづらい面白さが植物のように生えてきた感じ(?)。

2014/03/23

あつひめ

カエルが水の中でも陸でも過ごせるように、人も心地よく過ごせる場所がみな違うのかもしれない。決して引きこもりではない、むしろフットワークの軽いほうだと思う主人公。でも、それは自分が生きやすい環境の中だけの事。その中で自分らしく生きる…もしかしたらそれもいいのかもしれない。息苦しい中で毎日苦虫をつぶしたような顔をしながら時を過ごすよりも。子供はどんな環境でも順応する。知らない世界だと尚更遊園地でも行ったような感覚で楽しんでしまう。大人はその心を忘れてしまったのかもしれない。星野作品で一番気に入った作品。

2011/07/03

さく

タイトルと表紙の絵のじめっとした不思議な雰囲気に惹かれて読み始めたが、なんだか期待はずれだった。男性がうだうだしている話だった。

2016/05/29

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