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サマーバケーションEP

サマーバケーションEP

サマーバケーションEP

作家
古川日出男
出版社
文藝春秋
発売日
2007-03-15
ISBN
9784163257204
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サマーバケーションEP / 感想・レビュー

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ゆみ

失顔症の青年の夏休みの冒険は井之頭公園から神田川をたどって海へ向かう。 最初は一人だったところからウナさんとカネコさんがいて増えたり減ったりしながら 途中は総勢16人。 顔を認識しない青年は、声、温度、体温、いろんなもので人を認識する。 それは顔をみるよりももっとその人をよくわかっているのかもしれない。 素敵な夏休みだった、最後がまだ繋がっていくような終わり方なのもよかった。 足つぼマッサージで寝ちゃうところがめっちゃ可愛いと思った。 東京の地理に明るいともっと楽しめるかな。

2018/10/07

ありんこ

なんかゆるーい感じ。感想を文章であらわすのもなんだか。アイス片手に夏休み。こんな冒険も楽しいかも。実現しないかぁ~。

2011/05/30

Lc

倒置法みたいな文体。 夏休み(といっても、登場人物は大人が多い)に皆で海をめざして歩くおはなし。最初はひとり、ふたりが3人になり、どんどん人数が増えて、半ばでは10人を越す大行列に。わいわい、がやがや。それが、後半につれて、さよならしていきます。ストーリーは起伏がゆるやか。出てくる人に悪人はなし。ゆるゆると、独特な文章を楽しむ。

2011/08/30

新地学@児童書病発動中

私好みの長編。傑作。偶然出会った男女が川沿いの道を歩きながら、海を目指すというあらすじ。あらすじだけ書けば、平凡に思えるかもしれない。でも風変りながら存在感のある登場人物、リズミカルな文体、普通の日常生活の中にあるささやかな奇跡を積み重ねて作るプロットで、個性的な忘れがたい小説になっている。子供の頃の夏休みが永遠に続く夢のような雰囲気がたまらない。以前読んだ「ベルカ、吠えないのか?」と、まったく違う文体になっているのにも恐れ入った。

2011/08/26

yutusbochan(yasuhiko.utsubo)

新しい作家を求めて手に取った一冊。井の頭公園からスタートして、海に向かう度をスタートさせてしまった僕。次々に出会う人。どんどん仲間は膨れ上がって、そしてひたすら旅を続ける。大人のメルヘンというか、独特の文体でした。他の作品がこうなのかはちょっと気になります。

2010/08/08

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