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ワーキング・ホリデー

ワーキング・ホリデー

ワーキング・ホリデー

作家
坂木司
出版社
文藝春秋
発売日
2007-06-27
ISBN
9784163261201
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ワーキング・ホリデー / 感想・レビュー

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風眠

イケメンだけど二流のホスト大和が、店を辞めさせられ宅配業に転職し、突然現れた息子の進と過ごすひと夏の物語。やりくり上手で料理上手のお母さんぽい進(小5)の所帯臭さがなんだか可愛い。雪夜さん、ナナちゃん、進が結託して、大和に突っ込む姿も微笑ましい。そして大和が務めていたホストクラブのママ?ジャスミンさんがびしっと発する言葉がいちいちかっこいい。進の気持ちが分からない大和に、じれったい思いをさせられながらも、ちょっとほろりとしながら一気に読み終わった。続編もあるみたいですね、読んでみようと思う。

2012/02/27

くろり - しろくろりちよ

「初めまして、お父さん」元ヤンホスト・ヤマトのもとにやってきたのは初対面の子供で息子・進。十一歳の子供が突然表れて混乱するヤマトとしっかり者ででもやっぱり子供な進。ホストから「ハチさん便」への転職。コンビニではなく誰かの作った食事。ただいまと言える家。子供を心配する親と、親を思う子供の気持ち。周囲の力も借りて少しずつ親子になっていく物語。二人は周囲の力も借りて少しずつ、「親子」になっていく。夏休みは終わるけれど、また次は冬休みへ!続編『ウイター・ホリデー』にも期待。

2013/04/17

ドナルド@灯れ松明の火

坂木さんの「和菓子のアン」が気に入り、ハチさん便の「ワーキング・ホリデー」。カバーのガムテ部分が盛り上がっていて驚いた。面白くて軽く読めるが、主人公がホストの世界から宅急便ドライバーの世界へと変わっても、同僚や進との親子関係や思いやり、ツッパリといった心の動きがうまく描かれている。ホームドラマにいいのではないかな。次は新井クリーニングの「切れない糸」に行くか、続編新作の「ウィンター・ホリデー」に行くか悩む。

2012/02/05

ちはや@灯れ松明の火

『初めまして、お父さん』、昔バカやってた頃の自分からの時を越えたお中元は堅実で家事上手な小学生の息子。受取拒否なんざ男のすることじゃねぇってことで、元ヤン元ホスト現宅配便配送員の新米父親、勤労の夏始まり始まり。経済観念と食習慣のギャップを埋める手料理、親子の絆も友情も深めていくケンカと仲直り、そこにいなくても父子を強く結んでいるもう一人の家族。離れていた時間を埋めるには夏休みなんて短すぎて、涙にぬれた宿題が残されたまま。でも、まだ、これから。『じゃあ、またね』、冬にはお待ちかねのお歳暮がきっと届くから。

2012/05/17

myunclek

登場人物にに悪い人が居ない。坂木司の小説の特徴かな?身の丈にあった生活を精一杯過ごす。勘違いや素直になれない場面を乗り越え、突然の出逢いとなった父と子がお互いに成長していく姿にホロリとさせられる。親子三人で笑える日が待ち遠しいね。

2014/05/05

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