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ソロモンの犬

ソロモンの犬

ソロモンの犬

作家
道尾秀介
出版社
文藝春秋
発売日
2007-08-08
ISBN
9784163262208
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ソロモンの犬 / 感想・レビュー

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takaC

読み方が稚拙だったのか、著者の策略にまんまと嵌められたのか、最後の50ページ(=終章)が急展開過ぎやしないか?

2012/06/09

しろいるか

今回の「騙しポイント」はどこだ!!と物語を行きつ戻りつしながら慎重に読み進めていたのに、やっぱり騙された。騙されたというか考えてもみなかった展開に一瞬唖然という感じ。京也の持つ二つの秘密は読みながら解ったんだけどなあ。道尾作品に多い陰鬱な感じはなく、大学生4人でつるむ様子や、好きな女子に告白できずに悶々とする秋内が微笑ましかった。間宮や阿久津社長もナイスキャラ。犬の行動や本能には知らないものも多く、それがカギになっているところがとても興味深かった。オービーが喋れてれば全てがすぐに明らかになったのにね。

2010/11/17

Satomi

少年がトラックに撥ねられる瞬間に偶然居合わせた4人。幼い友人は、なぜ死んだのか??愛犬はなぜ暴走したのか??大学生4人の青春群像劇??期待を裏切る爽やかさにちょっとビックリ…笑。動物の行動学に長けている間宮先生のキャラが強烈!!終盤の主役を喰う活躍は魅せられる~。気に入った♪

2015/09/21

みんと

最後のちょっと強引な感じのあるオチだが、後味の悪い結果とならなかったことに実はホッと胸を撫で下ろしている。 間宮先生の、動物の生態的な薀蓄話も興味深く楽しめた。 ただ、陽介が可愛がっていたオービーの、その本能と陽介の死に関わりがあるのならそれは悲しすぎる。 強気で生きている人でも、誰にも話せないでいる悲しみや苦しみがあるのかと思うと切ない気持ちになった。

2012/10/22

ちはや@灯れ松明の火

動物の言葉が分かったら、意志の疎通ができたら、と人間は願う。世界はもっと広がる気がするのに。なのに、同じ言語を共有する人間同士の気持ちすら通じ合えずどうしてこうもすれ違って行くのだろう。大切な友であった飼い犬が招いた不運な事故で幼い少年は命を散らす。その原因を求めて大学生は自転車を走らせる。眩しい光、波の音、潮の匂い、鮮やかな夏色に永遠に喪われた時間と哀しい真実が夕立雲のような影を落とす。もういない友を、犬はまだ探す。言葉はなくても、かけがえのない存在だった。二度と会えなくても、ずっと。

2009/12/17

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