KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

楽園 上

楽園 上

楽園 上

作家
宮部みゆき
出版社
文藝春秋
発売日
2007-08-06
ISBN
9784163262406
amazonで購入する

楽園 上 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

★★★☆タイトルが何とも気になる「楽園」ここに色んな物が集約されてしまうのだろうな…。宮部作品の特徴として「庶民」が語り部、愚直とさえうつる善人が被害者(要庇護者?)、絶対的な悪意と理不尽をそこに打つける。ってのが有ると思うのですが、まさに典型的なそれ。庶民目線で語られる、圧倒的不運な社会的弱者…共感させられちゃうんだなぁ。すると、どうしたって「( ・д・ ポカーン…」のとんでも設定も、いつの間にやら前のめりで受入てしまう。中学生の中学生による中学生の為の裁判とか…。サイコメトリーとか…

2016/09/25

藤枝梅安

「模倣犯」から9年。私自身「模倣犯」は2度読んだが、すでに細かな内容は忘れてしまっている。「事件が忘れられても当事者は苦しんでいる」という記述は作者から読者に向けられた大きなメッセージの一つ。前畑滋子は前回の事件の後、取材活動が出来なくなっていたが、ふとしたことで再開。取材を続けるうちに、それにのめりこんで行く自分に、不安と快感の入り混じった不思議な感覚に襲われる。上巻では取材を始めた滋子と取材対象の人々の生活を細かく描き、さながら「長い序章」という趣。きっと下巻では怒涛の展開が待ち受けているのだと思う。

2010/10/11

どんちん

え?9年たったのか?!最新作を購入しているわけではないので、自分の中では模倣犯読んでから半年も経過しておらず…とりあず?スミマセン?! 等と9年前の事件の関係から新たな展開があるのか、単なる”ダシ”なのか?9年前の事件が登場する以上、非現実的なサイコメトリーをどう結末させるのか?後半ででてきた新たな依頼との関連は?などなど、非常に読む気をソソラレル展開だ。ちょっと気になるのが、滋子。模倣犯でそれほどやられたかなぁ?ちょっと大げさに”負けて”ないかなぁ?もう少し強かったような感じだったが。まぁ下巻も期待!!

2013/10/27

おか

「模倣犯」で 余り好きになれなかった 前畑滋子が主人公となっている。もう何度も読んでいるので どこを探れば的に当たるのが分かっているので 滋子の動きが鈍く感じられ 読みながら焦っている私ですが でも こういった逡巡がなければ あの最後の怒涛の様な滋子にたどり着かないかと思えば この逡巡も楽しむ他ない(//∇//)滋子が何故「模倣犯」の本を書かなかったのかも納得し その上で あの模倣犯を乗り越えて行く姿を楽しみにしている。模倣犯の事件から九年経っているので 滋子さんも 少し落ち着きが出て 夫婦円満で、、、笑

2017/12/12

紅はこべ

本作は半分は『模倣犯』の後始末のような印象を受ける。『模倣犯』本編では書き尽くせなかったか。

2010/05/25

感想・レビューをもっと見る