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楽園 下

楽園 下

楽園 下

作家
宮部みゆき
出版社
文藝春秋
発売日
2007-08-06
ISBN
9784163263601
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楽園 下 / 感想・レビュー

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どんちん

うーーーん。最後は、本当に最後の部分は個人的には(強制的に)読後感をよくするための後付的なものとしか思えず・・・。サイコメトリーもあれだけこだわっていたわりには、話にもでてこなくなり、やはり”ツカミ”であったのが残念。滋子、土井崎家にそこまで踏み込んじゃっていいのかなぁと思いながらも、滋子の興味本位的?な思考にシンクロしてしまったせいか?確かに先が気になり手が止まらなかったw

2013/10/30

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

★★★こんなにもやり切れない、後味の悪い事件を描いたこの物語の結末を、どうするつもりなんだと、苦々しく読み進めた。進む先その結末、雪中に咲く寒梅の如く、美しく添えられたエピソードは一抹の救いではあるのだけれど…。たとえば、強く香り春の訪れ間近を告げる梅の花でさえ、この物語の苦さは消せない。子殺しの親の、子に死なれた親の、かけ違えた愛情の、それら全ての哀しみを、全部語ろうなんて欲が深過ぎる。中途半端に情など絡めない方が、ダイレクトに伝わる物も大きかったと思う。

2016/09/26

藤枝梅安

再読:予想通り、下巻で一気に新しい展開が繰り広げられる。上巻に4箇所挟み込まれた「断章」は下巻では一つだけ。この「断章」が事件を解く大きな鍵。それを別の視点で描いている。ちょっと反則、という気がしないでもない。後半は宮部さんらしい筆致で人の心の機微を温かな視点で的確に文字にしていく。誰にでも人に言えない弱みがある。それを暴かれることを恐れて日々を暮らしている人がいる。その恐れを感じないまま生きている人もいる。誰にでも後ろめたいことがある。

2010/10/12

紅はこべ

この小説で一番書きたかったのが、このラストシーンかもと思った。このラストで救われない物語だったのが、少しは救われた気になる。本作の主人公は敏子さんなのかも知れない。

2010/05/26

おか

最後の最後に敏子さんとある親子との再会に 救われる思いで 涙しました。親子のあり方に きっと正解は無いのだと思います。一人一人 それぞれの方法で 誰も殺さず 自分をも殺さず 乗り越えていかなければならない。宮部さんの後書きを読んで思いました。宮部さん自身も これを書きながら 滋子と共に 考え 迷い 切り捨て 拾い、、、そうやって 書き終えた時 又 新しい宮部みゆきが生まれるのかなぁ、、、と。「模倣犯」をもう少し整理した様な作品でした。私は 未だに「模倣犯」に登場した真一に思いを馳せています、、、

2017/12/14

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