鬼面の老女 ほか (鞍馬天狗傑作選 3)
鬼面の老女 ほか (鞍馬天狗傑作選 3) / 感想・レビュー
上品過ぎて僧侶のような寺
鶴見俊輔が好意的に論じている為、読んで理解したいと思っている『鞍馬天狗』。私は大佛次郎の文章が合わないのか、かつて少し読んだが、面白かったりつまらなかったり内容が入ってこなかったりした。しかし鞍馬天狗第1作である『鬼面の老女』からスタートする『幕末秘史 鞍馬天狗』は面白かった!。今読むと鞍馬天狗はテロリストだし、迎える近藤勇も非情な斬殺集団のリーダーなのだ。テロ対テロのような作品群と講談調の名調子で走り出す文章に夢中になったが、内容が未完でびっくり&残念。しかし大佛次郎の文章の良さがわかってきた。お薦め。
2018/09/08
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