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乳と卵

乳と卵

乳と卵

作家
川上未映子
出版社
文藝春秋
発売日
2008-02-22
ISBN
9784163270104
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乳と卵 / 感想・レビュー

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hiro

BOOK TVで、歌手で女優で芥川賞も受賞してる川上未映子という人を知って、受賞作品を読んでみたろと思っていたんやけど、たまたま図書館にあったんので、内容も知らず借りたんやけど、句点がなかなか出てけへん独特の文体やし、大阪弁やし、母は豊胸手術を受けようとし、娘は初潮を迎えようしているという母子家庭のシチュエーションは、男にはついていかれへんかったけど、最後に喋らんと筆談で会話していた娘が母の豊胸手術を声を出して反対して、親子関係が修復に向かって、やっと作品の主題が分かったし、最後には文体にも慣れてしもた。

2011/11/11

遥かなる想い

遅ればせながら、読んだ。全くついていけなかったのが、正直な感想である。女性が描くbこの世界、よくわからない。文章が長く、何をどう感じればよいのか私には全くわからなかった。 結局著者は何を描こうとしたのだろうか?

2010/12/12

とら

芥川賞受賞作初読了です。川上さんの本って、何かと受賞するじゃないですか。だから気になってたんです。前にも芥川賞候補の本谷さんの本を読んで、よくわからなかった。これもそうだ。しかも同じ系統のわからなさ。何というか、双方とも筆者さんが女性だからなのか、完璧に女性目線。それに加えて、大人の世界。ちょっと無理がありました。でもこの作品で好きだった部分があって、文体なんです。自分が好きな舞城さんの文体に似てるんです。句読点とかがほとんどなくて、スピード感がある感じ。だから、決して印象は悪く無い。違う作品も読みたい。

2012/03/17

nico🐬波待ち中

母娘と母の妹、女3人の生々しい会話にドキドキ。「初潮を迎える(←迎えるって勝手にきただけやろ)」前の難しいお年頃の緑子。ペン書きで自分の言葉を伝える緑子と、喋りまくりの母・巻子。母はどうでもいいことばかり喋るくせに大事なことは伝えていない。そんな母にヤキモキしながら緑子もまた自分の気持ちを母に伝えられない。何とも対称的で不器用な母娘が、ラスト、台所で卵を叩き付けぐしゃぐしゃになりながら胸の内を明かすシーンには泣けた。濃くて短い夏の3日間。緑子よ、大人になってもどうかこの3日間のことは決して忘れないでいて。

2019/09/16

Willie the Wildcat

(知人の紹介)ここまで1文章が長い文章が続くのは初めて。人の心の中を描くにはこれも新鮮、かつ自然にも感じた。タイトルは意味が深い。母子の気持ちが通じるまでの葛藤、緑子の心身における成長における葛藤。特に緑子が自身の心と体を別物として表現しているところは印象深い。卵をつぶし続けて語り合うところも親子の愛情を感じますね。私の場合、息子2人の親のため普段考えることのない”娘の心理”を多少なりとも学んだ気もした・・・、かな。(汗)

2011/12/11

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