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僕らが旅にでる理由

僕らが旅にでる理由

僕らが旅にでる理由

作家
唯野未歩子
出版社
文藝春秋
発売日
2009-08-07
ISBN
9784163273709
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僕らが旅にでる理由 / 感想・レビュー

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優希

ふわふわとした世界に独特の空気を感じました。月曜から金曜までの恋人を持つ衿子が年上の男性と旅に出ます。不安定な衿子が旅をして精神的に成長していくのですが、空想と現実の世界が混じっていているんですね。旅は行って帰るまでのもの。その中で何かをつかんで。自分を受け入れられず、自分の傷を他人の痛みを飲み込む事でごまかす衿子が、小さな環境の変化を吸収していくのが苦しくもありあたたかくもありました。旅は新しい自分を作り上げていくための旅だと思います。人は皆、自分を求めて旅をしているのではないでしょうか。

2015/03/17

myc0

テンポ良く読み進められなくて、途中何度か投げ出してしまいそうになったけど、もし、私が小説を書くことがあれば、それはきっとこんな物語なんだろうな…と思った。ラーさんが探している物は途中で気づいてしまって…でもこんな終わり方するなんて思ってなかったけど、それもまぁいいか、と思えるお話。辻仁成の『孤独にさようなら』を読んだ時の感覚を思い出した。何故かわからないまま、何かを求めて旅に出て、何を得たかは言葉にできないけど、何かを得る旅の物語。最近肘の乾燥に悩む私には、肘の話に軽く絶望。クリーム使っても潤わないのか…

2015/01/13

野のこ

わっけ分からん物語でした。言葉遊びがあったり話の流れが揺らぎ過ぎてたけど、最後の「どうやってあの場所に行ったのか分からなくなった」にしみじみ。思い出は思い出のままに、かな。あとがきにビックリです!こんなに旅してたのに、唯野さん、「ひとが旅に出る理由は分からない」って…。

2016/07/28

まさと

なんか…不思議な世界観… 最後に物語は悲しみと愛に溢れていく…

2013/06/02

メイ&まー

【図書館】正直、ラストまでは読むのが大変苦痛だった。主要人物3人とも(パルコはまだまともか)わけがわからんし、行動も思考も腹が立つ。ただ、くやしいけれど衿子が実家に帰ってからは泣かされた。それまでが混沌としすぎててこうもすとんと落ち着くのがちょっと納得いかないけど。。よいラストなだけにちょっと複雑。そして、衿子にとっての帰る家はやはり実家なんじゃないかな。ラーさんとパルコのもとではなく。

2012/09/13

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