スリーピング・ドール
スリーピング・ドール / 感想・レビュー
nobby
ライムシリーズ『ウォッチメイカー』で登場のキャサリン・ダンス主役の贅沢なスピンオフ作品。相手の細かい仕草から深層心理を探るキネクシス、この捜査の面白さは他作品で体感済。これがディーヴァーにかかれば外すはずがない!なるほど証拠少なく展開する事件には、ライムでなくダンスだ!逃走犯ペルとの先手を打ち一寸を争うせめぎ合いに引き込まれ、少し抑え気味のどんでん返しも楽しめるジェットコースターは健在。“スリーピング・ドール”の登場が遅めなのと、思った通りの黒幕がちょっと残念…
2016/11/19
W-G
ライムシリーズに食傷気味になり、なかば消化試合的に読み始めた今作ですが、すごく新鮮に楽しく読めました。ディーヴァー的などんでん返しは共通ですが、主人公が変わると途中経過が全然別物。主人公が動く・移動する(笑)、微細証拠物件からの手掛かり一切無し(笑)(ライムを友情出演させる為だけのフェイクが一ヶ所だけあったけど)。今作のような事件にはたしかにダンスが合っている。ダンスとオニールのコンビも本家ライムコンビに負けない。キネシクス自体は勘のいいベテラン刑事と大差無し。事件を選ぶタイプの主人公ですが、続編も期待。
2016/05/29
おたま
リンカーン・ライムのシリーズの『ウォッチ・メイカー』に登場した、「キネシクス」という心理的な方法で鋭い尋問をするキャサリン・ダンス。彼女を主人公とした新しいシリーズの第1弾。対するはカルト集団のリーダーと目されるダニエル・ペル。どちらも他者の心理を分析したり、コントロールすることに長けている。物語全体も登場人物たちの心理面に重点を置いているのが新機軸。が、後半からはやはりディーヴァーだけあって、サスペンスフルな先の読めない展開となっていく。もう少しキネシクスによる尋問の場面を前面に出してほしかった。
2022/05/17
財布にジャック
ディーヴァーにしては単調なお話なのにも係わらず、分厚い本なのにグイグイと引っ張られて読むのが止められないのは、恐らく主役のキャサリン・ダンスの魅力のなせる業だと思います。彼女のキネシクスという能力は、対人間なので、リンカーンライムのシリーズとは一味違った楽しみ方が出来ました。勿論、キャサリン・ダンスが活躍する次の作品も絶対読みます。
2011/02/21
カレイ.シュウ
リンカーンライムシリーズの姉妹編、容疑者仕草、言葉遣いから嘘を見抜き真実を探る女性分析官、キャサリン▪ダンスが主人公です。カルト集団のリーダーが脱獄し、それを捜査するダンスら警察との攻防が展開します。まあどんでん返しがお得意の作者なので、読む方も裏を疑ってしまいます。リンカーンシリーズとはまた違った趣きで新鮮でいいですね。子持ち未亡人で理知的だけど弱さもあるダンスのキャラがいいですね。
2019/12/02
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