粗茶を一服 損料屋喜八郎始末控え
粗茶を一服 損料屋喜八郎始末控え / 感想・レビュー
やま
シリーズ3作目 2008.10発行。字の大きさは…小。損料屋喜八郎は、恩義の有る先代米屋政八の頼みで、札差の2代目米屋政八を守るために奮闘する物語です。公儀が棄捐令を発布してから3年になるが、棄捐令で痛めつけられた札差は、非道な仕打ちに怒り貸し渋りで応酬した。世の中の景気は、一向に上向いてこない。そこで公儀は、お助け策として、米の配給に三万両を拠出することを決めた。そのお助け策に、大きな騙りが仕掛けられた。その動きをいち早く知った喜八郎は……。🌿続く→
2021/03/08
文庫フリーク@灯れ松明の火
棄捐令の報復。札差の貸ししぶり。公儀が札差懐柔のために下した策は3万石(7万5千俵)のお助け米。裁量委ねられた札差会所。札差同士の思惑、足の引っ張りあい。猫札という大がかりな詐欺。因業だが骨の有る札差、伊勢屋四郎左衛門がメインとなり喜八郎はほとんどアドバイザー。珍しい損料屋という商い、活かして欲しいと思うのですが。次の巻までの、まさしく一服付けたような印象。久しぶりの山本一力さんですが、いささか物足りなさ感じてしまいました。
2011/06/30
Book Lover Mr.Garakuta
難しくとらえないで、素に読めば面白いですね。人間関係と家業に難しさを感じました。
2019/04/30
万葉語り
喜八郎が主人公なのか、伊勢谷が主人公なのかわからなくなってきた。しかし伊勢屋は何でもできるし、何でも知っている。最初の悪役イメージがなくなってきてしまった。喜八郎と秀弥さんの仲は大人なんだからもう少し進んでもいいのではないかとじれったく感じた。
2014/01/11
Makoto Yamamoto
初めての損料屋喜八郎シリーズが『牛天神』で、『手控え』、『赤絵の桜』、そして『粗茶を一服』でシリーズを読破した。 今回は伊勢屋が主人公のようだったが、占めているのは」喜八郎。 一力さんらしい章の構成であり、読みやすい文体で一気読みだった。 江戸屋の女将と喜八郎の艶話は全く進まない。。。。
2018/04/29
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