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ちょいな人々

ちょいな人々

ちょいな人々

作家
荻原浩
出版社
文藝春秋
発売日
2008-10-31
ISBN
9784163275505
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ちょいな人々 / 感想・レビュー

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nyaoko

大好きな荻原浩の短編。夜な夜なちょこちょこ読むのにもってこい。犬猫語完全翻訳機、自分が上だと信じて疑わない男が実は犬の中では家族の中で一番下の位だったと言うのは大笑いしました。本音を送信してしまうメールもこんなのあったら大変だけど、本当に言いたい事は会って話そうよって作者の願いが伝わります。ガーデンウォーズ、くたばれタイガース、きっとこんな家族って沢山ありそう。いずれもユーモアたっぷりで、読後感も晴れやか。こういう風にスキッと爽やかに締めて終わるのは荻原浩さんならでは。

2016/07/07

再び読書

気楽に読める短編集。色々な人々の悲哀が、描かれていますが、少し深みにかける。題名のようにちょいと読む本かも知れない。一番面白かったのは「いじめ電話相談室」で、結構すっきりしました。また「ガーデンウォーズ」と「犬猫完全翻訳機」もしゃれが利いて面白かった。難を言えばやはりもう少し心を揺らすところもあればと思った。再度荻原氏の著作にはチャレンジを続けていきます。

2013/03/05

パフちゃん@かのん変更

ちょいなって?イマイチってことかな。ちょっと変なちょっと残念な、ちょっと可哀そうな人たちの話。短編集です。力の抜け具合が益田ミリさんのイラストにぴったり。『犬猫語完全翻訳機』とか『ガーデンウォーズ』とか『いじめ相談室』とか面白かったです。

2016/12/20

風眠

「もうちょい」を求めて奮闘する人々が描かれている短篇集。どんな人生も他人から見ればコメディだ、という言葉があるが、この短編集はまさにそういう視点で普通の人々を描いている。大体の人は、今よりも「ちょいっと」幸せになりたいと思っていて、それで「ちょいちょい」空回りしちゃったり、しょうがねぇなぁって、ちょいちょい文句言いながらも、まぁ、生きてるのもそんなに悪くないな、こんな人生も捨てたもんじゃないよね、って日々を生きていると思う。わりとたくましく。『くたばれタイガース』の父親と彼氏のやりとりがかなり面白かった。

2012/05/12

さっこ

ふふっと笑ってしまうお話短編集。社内の女性社員の言葉に妄想膨らますサラリーマンやお隣さんとの庭木の関係でバトル勃発したり、最後はなんかホッとする人間模様。「犬猫語完全翻訳機」と「くたばれ、タイガース」が好きです。

2020/09/25

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