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WE LOVE ジジイ

WE LOVE ジジイ

WE LOVE ジジイ

作家
桂望実
出版社
文藝春秋
発売日
2009-01-29
ISBN
9784163278407
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WE LOVE ジジイ / 感想・レビュー

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モルク

元売れっ子コピーライターの岸川は後輩を裏切りそれが元で彼が自殺したことをきっかけとして東京を離れ田舎に移り住む。そこでなぜか輪投げ大会で町おこしを手伝うことになるが…。地域の人に愛されている役場職員の池田、しげジイ、亀ジイ、五十嵐商店、工場の外国人労働者…と、癖はあるが良心的な人々とふれあいながら、とけこんでいく。とても心地よい物語。いつまでたってもよそ者と受け入れてもらえない地方が多々ある中、こんな魅力的なジジババのいる地域は素敵だ。

2021/12/13

まる

タイトルから生意気な子供たちと元気なジジイたちの交流なんかを想像していたので、いきなり36歳の無気力な男性が出てきたことに驚いてしまいました。ジジイたちとの交流、というより、田舎の人間関係に触れるといった感じでしたが、素直に感動させられ、だんだんと積極的に他人に関わるようになっていく主人公に嬉しくなりました。ラストの輪投げ大会も感動してしまって思わず泣きそうになりました。私自身ここまでではないものの田舎出身で人付き合いが苦手な方なので、こんな生活をしてみたいとは思わないのですが、小説の世界では良いですね。

2016/03/14

さゆ

年を取るということは、何かを失っていくことに耐え続けることかと思っていた。固いものを食べておいしいと思えること。よく見える目。よく聞こえる耳。のみこみの早さ。体力。気力。などなど。でも、この本に出てくるお年寄りたちは皆、そういうものを失っても尚若々しい愛すべき人達だった。もちろん現実はそうでない高齢者も多いけれど、私もかくありたいと思える1冊。ちょっと心が疲れちゃっている人にお薦めの1冊。

2013/09/25

ゆみねこ

東京で売れっ子のコピーライターをしていた岸川は、友人を自殺に追い込んだという負い目を背負い、仕事を辞めて田舎暮らしを始めた。何もない田舎で、役場の職員池田と派遣労働者の新山との交流から「輪投げゲーム」の大会を立ち上げることになる。タイトルのジジイ、まさにピッタリ。しげジイと亀ジイの友情が素敵で、楽しく読了。ババアたちも中々可愛くてナイス!

2013/06/10

ぶんこ

自殺の話から始まったので、後ろ向きな気持ちで読んでいましたが、途中からグングン引き込まれました。 引きこもり気味だった池田ジュニアのパソコン、映像、菊婆の太巻き、人には誰でも得意分野があって、喜ばれ、感謝されると、ドンドン伸びていくのだなぁと感じました。 田舎に逃げ込んだつもりが、周囲の人たちとの交流で、救われていって嬉しくなりました。 それも主人公の人柄でしょう。 ジジイとお婆が元気なのが何よりです。

2014/06/13

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