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世界の果て

世界の果て

世界の果て

作家
中村文則
出版社
文藝春秋
発売日
2009-05-14
ISBN
9784163279404
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世界の果て / 感想・レビュー

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starbro

中村文則全作品読破プロジェクト。今回は「世界の果て」です。これで13/16。著者初の短編集。個人的には短編よりも長編の方が上手い気がします。本作の中では表題作の「世界の果て」がオススメです。短編というよりも中編に近いですが・・・

2015/05/22

れみ

自分の部屋に戻った「僕」が目にしたとんでもない光景から始まる4つのお話(表題作)。繋がっているようで、そうでもないようで、でもやっぱり繋がっているような。なんとも不思議で、理解の範疇を超える展開かと思いきや、ぐっと興味を惹かれる展開になってみたり。今回、中村文則さんの作品では初めて短編集を読み、そのせいか、今まで読んだ6作品の中でいちばん、捉えどころのなさというか、不条理さというか、鬱々とした感じというか…、そういう面が際立っている気がした。

2019/12/05

めしいらず

何と言っても「ゴミ屋敷」が見事。ある日、男は虚無に囚われた。何もない真っ暗闇の巨大ながらんどう。その虚空を物理的に埋め尽くす行為は、彼なりの折り合い方だろう。そんな彼を取り囲む人々が見ているのは、彼という鏡に映ってしまう自分自身。それぞれが自分のやり方、もしくは周囲と口裏を合わせ、正当性を主張する事で罪悪感を薄めるのだ。著者は誰の事も責めない。そして虚無の均衡は崩れ、彼は日常に戻る。絶望的な四つの話からなる表題作、著者らしい「月の下の子供」も好き。「戦争日和」「夜のざわめき」は狙った感じがあり、いま一つ。

2017/10/05

キク

カフカもそうだけど、上手に絶望してそれを文学として昇華させることができると、その絶望が独特のユーモアをまとう気がする。いや、でも、どうなんだろうな。カフカや中村をユーモラスだと感じるのって、作家の意図ではなくて、読み手である僕の資質に由来している気もする。「犬に喰われるほど、人間は自由だ」と藤原新也は言った。「絶望を面白がるほど、人間は自由だ」と、僕は言ってみる。、、、ん?なんとなく書いたけど意外と真理なんじゃないか、これ。

2023/02/07

mj

なかなか理解がすすまなかったです。ものすごくスープラ現実。モヤモヤした考え、気持ちを言葉で表象させているのか。ただ方向定めず、ペンを走らせているのか。読んだ誰かが意味付けするのか。もっと創作を読んで、機会をつかまえて挑戦します。

2018/03/23

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