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運命の人(二)

運命の人(二)

運命の人(二)

作家
山崎豊子
出版社
文藝春秋
発売日
2009-04-24
ISBN
9784163281209
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運命の人(二) / 感想・レビュー

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やま

毎朝新聞政治部記者の弓成亮太が情通で逮捕…。シリーズ2作目。字の大きさは…中。 外務省安西審議官付きの女事務官の三木が国家公務員法100条(秘密を守る義務)。弓成も国家公務員法111条違反(そそのかし)で逮捕されます。 弓成が、沖縄返還時の日米密約をスクープすると。総理の怒りを買い国家公務員法で逮捕される。その検察の起訴状に「情通」と記載。 検察は、弓成を貶めて、強引に女と寝て、脅して情報を取ったと世間に印象付けて、事件の本質を隠そうとしているとしか思えない。🌿続く→

2021/06/04

優希

話は法廷へ。機密文書漏洩の裁判が始まろうとしています。検察側と弁護士側の主張が「特定機密保護法」を軸に起訴され、互いに主張をぶつけあう様子が凄く臨場感にあふれていました。見方1つ変えると考え方も容易に変化していくので、本質をどうつかんでいくかですね。記者視点では国家権力の横暴さ、週刊誌ネタになれば不倫問題。事件を多角的に見ていきながら突き詰めていきたいものです。面白くなってきたところへ次巻へ。

2016/05/10

ミーコ

ドラマは観ていないのですが 読んでてドラマを観てる様な気になります。三木昭子と言う女性は女から見ても 仕事のバリバリ出来 憧れを抱く人と思ってたのが 徐々に崩れて行き本心が読めない・・・。何を企んでいるのか❔ ただただ妻の有里子が可哀想。弓成の妻への思い遣りや優しさが見えないのが腹立たしいです。後半 どうなって行くのか とても気になります。

2016/03/17

キムチ

弓成が司直の手に委ねられ、裁きが始まる。クリーンハンドの原則(正木が斎田に投げる言葉の中で)が浮き上がった感で提示されている。検察の意図は弓成と三木が情を通じたという大前提から訴追へ持って行こうとするのが見え見え。マスコミは片棒を担ぎ「わかりやすい方程式」で世論を盛り上げんとしている。いつも時代も同じ動きだね・・一方の手で「国民の知る権利」を謳いつつ一方で「信義則の倫理」を声高に言う。とはいうものの、対等の立場のはずの男女でも真っ先にそしりを受けるのは女性の方。

2014/02/07

Kaz

政権側からの逆襲に窮地に陥る弓成記者は、まさに「白い巨塔」の財前五郎を髣髴とさせるものがある。ただ、作中に出てくる、クリーンハンズの原則の威力は、ただものではない。200年以上の時間の経過があっても、やかましい人を黙らせる効果がある。いくら立派な主張をしようとも、言ってる本人の手が汚れていれば人を説得はできない。まさしく、「お前が言うな」ということ。「何を言うか」以上に、「誰が言うか」の方が、人を動かすということ。これが真実。

2017/12/31

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