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時を刻む砂の最後のひとつぶ

時を刻む砂の最後のひとつぶ

時を刻む砂の最後のひとつぶ

作家
小手鞠るい
出版社
文藝春秋
発売日
2009-05-28
ISBN
9784163282107
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時を刻む砂の最後のひとつぶ / 感想・レビュー

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ベイマックス

7作の語り手が変わる連作短編集。昨今は『文春砲』なる言葉も出来上がり、各界の不倫が取り出されている。なんだか、この作品を読むと、人間の愛という感情の深さに驚かされる。幸不幸も表裏だし、そう長くはない人生、沢山の愛をつむげた方がいいのでは…?なんて、おもったりもする作品でした。

2021/11/06

優希

重みがあり、切なく苦しい味のする短編集でした。7話の話がそれぞれ独立しているわけではなく、2対ずつになっていてつながっていて、色々な愛の形を見ることができました。認められる恋、道ならぬ恋などと形は違うだけでなく、普通に結ばれた恋だけではなく、実らない恋だったりするのが何処か寂しさを感じさせます。恋にふりまわされるには大人だけれど、恋にもがいているのが印象的でした。登場人物が小説家というのも面白い設定です。静かに語られる世界観から恋愛のままならなさを感じずにはいられませんでした。

2015/04/17

nyanco

とにかくビックリ!小手毬さんの作品の中ではかなり異色なものでしょう。いつもの恋愛もの…と思って読むと、そのギャップに愕然としました。出版社情報には『新境地を開拓しようという著者渾身の意欲作』とあり。かなり賛否両論、好き嫌いが出ると思います。今までの小手毬さんを好きだった人には、厳しいのかも。でも私は作者のチャレンジに拍手です。

2009/06/15

あむぴの

2009年に読んだ感動する本ベスト5、候補作。(でも、小手鞠さんの本がはじめての人には、重すぎるかも?)ずしんと、胸が痛くなる。重い。重すぎる恋愛。ゆるい連作短編。ここで出てきた人が、次の話では、違う側面として書かれている。はっとする。こんなことが現実にあるのだろうか。想像もしていないことだ。誰かを愛すること。誰かに伝える気持ち。伝えられないもどかしさ。しかし、伝わりすぎている世界。そんな世界があったら、一瞬だけでも見せてほしい。

2009/07/14

仮ッ子

ああ、恋とは何なのだろう。激しい執着?それは私を激しく苦しめるもの・・・それさえもいつか、水に洗われカドが取れて丸くなり、最後にはさらさらとした砂になる。こぼれてゆく時間、想い。

2009/07/10

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