あの空を探して
ジャンル
あの空を探して / 感想・レビュー
井月 奎(いづき けい)
父親との折り合いの悪い主人公、母親との関係が悪いスーザン、そして肉親を知らないマックスたちの連綿と続く命の物語です。自由とは自分が何者になるのかを選べることで、物語の舞台であるアメリカの自由は(良い悪いではなく)歪み、つかみづらいです。そしてさらに自分が此処にいて良い、という確固たる思いがないと根のない木のように少しの風で倒れてしまいます。自由も、存在定義もない人は生きることがつらいはずです。それでも生きていかなければいけないのです。つかめないものはつかむまでもがくのです。自由も、愛も、自らの存在意義も。
2016/01/20
きらら@SR道東民
憧れのニューヨーク、アメリカン・ドリームを期待していたら、何とも理不尽な対応でホームレス寸前の生活に陥る・・・血の繋がった親子でも葛藤はあり、お互い思いあっていても通じないジレンマが悲しい。凧を飛ばすシーンが良かった。空はどんな人間も引き受ける。愛する人たちと空を舞う。
2013/10/29
カワム
自伝的要素もあるのだろうか?平易だが、少々予定調和的で物足りなく思った。この小説は、どのような意図で書いたのだろうか?
2015/04/13
紅ずきん
旅行でニューヨークから帰ってきたばかりに読んだ本。舞台となっているニューヨークの街並みが手に取るように分かるのが面白かった。さらさらと読めるわりにストーリーは重め。お気に入りの古本屋ストランドブックストアが出てきたのが嬉しかった。
2009/11/12
夏花
25歳ニューヨークで生きた半年。家族へのあこがれや不信感。凧を親子で飛ばす場面がよかったです。
2013/09/09
感想・レビューをもっと見る