KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

虚報

虚報

虚報

作家
堂場瞬一
出版社
文藝春秋
発売日
2010-01-28
ISBN
9784163288703
amazonで購入する

虚報 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ゆみねこ

新聞社の内情がよく描かれていると思ったら、堂場さんはもと新聞社勤務と。なるほどと納得。東日新聞の長野支局から本社へ移動してきた長妻が一匹オオカミ的な先輩市川の指示で取材に奔走する。自殺を唆すサイトを運営していたとされる大学教授を追い、関係者を追う。スクープを追うあまり、周りが見えなくなることってあるのかな。面白かったとは言い難いけれど、考えさせられる内容ではありました。

2012/11/01

nyanco

大学教授・上山が運営していたHPに影響されてのビニール袋集団自殺事件。神山は自殺幇助の容疑で逮捕される。事件そのものも興味深いが事件を追うブンヤ達の物語が面白い。ベテランと新人のコンビ、ルーキーを育てようとする市川と、その市川の真意が伝わらず先走ってしまった長妻、二人の対比が見事に描かれていました。ブンヤと呼ばれる新聞記者たち。社会部と記者クラブ詰めの対立、本社と支局の上下関係、地方回りの記者の存在などなど、未知のブンヤの世界に足を踏み入れると一気にのめり込んでしまいました。続→

2010/02/06

ケイ

虚報はどれかと思いながら読み進め、長妻まさかっ!確認しろ!とこちらがドキドキしました。上山の動機とか、それしかないと予想がついたり残念なところもみはじばしにありながらも、ラスト間近での伴が去ったあたりの市川と長妻のやりとり、また新幹線の中でのシーンがとてもよかった。このままでは嫌な読後感が残るかと心配していたので、最後にうまく収束してくれてよかったです。

2012/05/05

ゴリ

スクープ・・それは何ものにも代え難く、記者は全てをなげうってスクープを追い続ける。他紙に抜かれることによる焦り、仲間のねたみ、それらが記者の判断をにぶらせる。書きたい!書けば勝てる・・誘惑が記者を「虚報」に導く。新聞記者の作者だからこそ書ける、ギリギリの記者の心情が読者を魅了する。

2010/05/12

たくぼん

★★★★☆やはり、ハードボイルド。正統派。ダンディー。そんな言葉が似合う文章。堂場さん、新聞社に勤めながら小説を書いたとのこと。巻末の解説からだが、ひょんなことからその情報を、この小説を読む前に知り、とても親近感がわき、この内容も、それだからゆえに臨場感があるのかと、思うところが多々あった。新聞記者って、時間のサイクルやタイミングなんかもまったくわからない世界の人だったので、垣間見れた感があった。。スポーツ小説も面白いが、やはり、本格派もいいなぁ。

2013/01/06

感想・レビューをもっと見る