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シティ・マラソンズ

シティ・マラソンズ

シティ・マラソンズ

作家
三浦しをん
あさのあつこ
近藤史恵
出版社
文藝春秋
発売日
2010-10-29
ISBN
9784163291109
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シティ・マラソンズ / 感想・レビュー

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hiro

アシックスのキャンペーン企画「マラソン三都物語~42.195km先の私に会いに行く~」の三浦しをん、あさのあつこ、近藤史恵のアンソロジー。さすが三作と読みやすく、安定した短編だった。ただ好みで順番をつけると、近藤のパリ編、三浦のニューヨーク編、あさのの東京編の順かな。ニューヨーク編は、主人公、主人公の会社社長とその娘とキャラクターの設定が、三浦しをんらしくで好きだ。パリ編は、他の2編と違いまったくマラソンに関係なかった主人公が、パリでフランス語のほかに記憶に残すために初めてマラソンに挑戦する設定がいい。

2011/09/21

takaC

面白かった、「マラソン三都物語〜42.195km先の私に会いに行く〜」。甲乙はつけてるけど、心に秘めておく。

2011/06/12

エンブレムT

風が吹き抜けていったような、サラリと爽快な読後感。とはいえ3作品ともに、挫折を知っている者の物語なので軽くはない。スタートからゴールまで、マラソンは決められたルートを走るスポーツ。結果を求める人がいて、楽しみを求める人がいて、だけど「こうでなければいけない」なんてことは本当は何一つない。マラソンでも人生でも、自分が望む形として努力が報われるとは限らない。けれどその努力は、自分の一部として必ず前へ進むチカラをくれる。彼らの苦しみもパワーも自分のものではないけれど、読後は少し心が軽くなったような気がしました。

2011/04/05

夜梨@灯れ松明の火

図書館。メメント3・11 5冊目最後です。三浦しをん&近藤史恵目当て。あさのさんは初読み…何となく私が好きなタイプでないような気がして、今まで敬遠していましたが、3作とも佳作でした。しをんさんが一番好みでした。挫折を跳ね返し生きていく…という意味では3作とも同じですが、主人公のこれから(つまり、本の続きを)を、一番読みたい気がしました。パリでもマラソンあるのは知らなかったですが、行ったことないけど、何となくパリらしい風景。あさのさんの登場人物の名前がちょっと気に食わなかったかな。マラソンしたくなる1冊。

2013/03/13

ちはや@灯れ松明の火

何のために走るのか、勝利のため、記録のため、仲間のため、そして自分のために。流れ去って行く景色の中を泳ぐようにすり抜ければ、目を逸らし続け心の奥底に押し込めた自分の声が聞こえる。NY・東京・パリを駆ける、競技の神の寵愛を受けることなく現役を退いた彼等。努力だけじゃ報われないことに倦み、立ち止まることで焦りや苦しみから逃れようとし、けれどその中にある楽しみさえも見失っていたと気づく。少し遠回りしてしまったけれどゴールは焦らずに待っている。降りそそぐあたたかな歓声、世界と繋がっていると、ひとりきりじゃないと。

2010/11/23

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