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終点のあの子

終点のあの子

終点のあの子

作家
柚木麻子
出版社
文藝春秋
発売日
2010-05-13
ISBN
9784163292106
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終点のあの子 / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

連作短編集。デビュー作。女子高生の人間模様が描かれている。デビュー作から柚木さんらしいなって感じの女性視点のグループ関係でした。

2015/03/02

タックン

袖木さんデビュー作を含む短編集。10代の女子の繊細で周りばっか意識して必死に生きてる姿が瑞々しい&痛々しい。男でもそうだけど・・・・。でも女子の世界は厳しいなあ・・・。リアルでどろどろした感じをうまく描いてる。でもやっぱ女子は面倒だなあ。

2014/03/12

なゆ

女子高生の微妙でややこしい心理…憧れてるかと思えば嫉妬したり、妬んで僻んで羨んでひとりで焦って。クラスの中の大きな流れは何がきっかけで起こるか分からない。どのグループに属するのかとか、スクールカーストのような形でしか、今や学校生活って語れないのかな。「ふたりでいるのに無言で読書」の、クラス一華やかな恭子さんとオタクグループの早智子の夏休みの交流がよかった。嘘っぽくなく終わるのが、切ないけど。高校のころの事を思い返しながら、あの頃の誰かに重ねあわせながら読んだ。いろいろあったけど、キラキラしてたよな~って。

2014/04/29

lonesome

これもまた青春。さっき高校女子サッカーの番組をちらっと観たあとに三話目の「ふたりでいるのに無言で読書」で雨の降る日に家での二人の会話を読んで涙が止まらなかった。朱里と希代子のすれ違いも切ないな。―そんなに嫌いなら、自分のことなんて、忘れてくれれば良かったのに。 最後のページでまた泣かされた。強そうに見えてもみんな弱さを隠して生きてる。それを正直にさらけ出せる場所があるといい。

2014/01/11

☆ゆう☆

今おすすめしたい柚木麻子さんのデビュー作。本当に女性の心理描写が上手である。多感で敏感な女子高生の感情がリアルに描かれている。友達を羨ましいと思うことは誰にでも経験があるだろう。しかしそれはちょっとしたことで陰険な嫉妬に変わる。「羨む」と「妬む」の紙一重さを改めて考えさせられた一冊。大学生の朱里には好感がもてなかった。自分がされてあんなに辛かったことを自分もしてしまうなんて、なんともふがいない。

2012/01/11

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