夜の底は柔らかな幻 上
夜の底は柔らかな幻 上 / 感想・レビュー
ダイ@2019.11.2~一時休止
特殊能力もちが出てくるSF?。感想は下巻で。
2017/01/25
風眠
途鎖国、闇月、在色者、イロ、ソク、水晶谷、山奥での研究、仏という名の生命体・・・キーワードを並べるだけでも、どんな物語かとワクワクする。汽車がガタゴト国境を越えるさま、頭の中に閃く色、風が巻き上がるエネルギー、独特の世界観に引き込まれ、本を閉じることができない。『常野物語』のような特別な力を持った人たちの、抵抗のゆくえはどこへ向かうのか。ドキドキしながら下巻へ。
2013/02/22
yoshida
恩田陸さんのダークファンタジー。世界にはイロと呼ばれる超能力を持つ「在色者」が存在する。死国の途鎖国では闇月に巡礼者が山へ墓参に行く。しかし在色者達は山のドラッグを手に入れる為に集まり争う。オリジナルの世界観と用語。少しずつ明らかになる意味合い。かなりの伏線があるが、下巻でどう回収されるか。読んでいて飽きさせないのは、設定の幅広さと深淵さにあると思う。恐らく、読者に委ねる伏線もあるだろう。下巻を読了後に上巻を読みたくなる構成が見える。恩田陸さんのファンタジー作品は初めて読む。読ませる力がある。下巻に期待。
2020/10/27
みんと
小さい子どもから老人まで、特殊能力を持つ在色者たち。 そして、それを追う入国管理官たち。 実邦の周りの誰もが怪しく思えて、ちょっとした行動の変化に目が離せず、疑心暗鬼になる。 下巻での今後の展開が楽しみ。
2014/08/01
財布にジャック
ミステリーなのか、ファンタジーなのか、はたまたSFなのか、恩田さんの創られた世界の秘密を探るべく、困難で難解な長い長い旅が始まりました。ちんぷんかんぷんだと思っていたパズルがだんだんと解けていく時のような快感があるので、恩田ワールドは極めて魅力的です。「ネクロポリス」の雰囲気とかなり似ている久々の大作で、「ネクロポリス」ファンなので嬉しい限りです。上巻は一気読みでしたが、下巻はたいせつに少しずつ読むことにします。
2013/05/21
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