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今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

作家
宇江佐真理
出版社
文藝春秋
発売日
2010-07-15
ISBN
9784163293301
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今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話 / 感想・レビュー

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Shinji Hyodo

前作で焼け出された伊三次一家だが、家を失う代わりに可愛い子を授かった。『きィちゃん きィちゃん』と呼ばれる素直でおしゃまな九つの娘だ。息子の伊与太が絵の修行で留守にする伊三次一家をほのぼの癒してくれている。ところで、今作の全編通して描かれるのは『不破 龍之進』の嫁取りのお話。十四で同心見習いとして出仕した龍之進がなんと二十七歳の立派な青年に成長しているわけで、六編通して焦ったさもありつつの宇江佐さんの愛情を感じる江戸情緒であった。

2016/05/11

ひらちゃん

一気に10年とは…。お吉ちゃんて誰?最初は戸惑いました。何はともあれ皆さんお変わりなく安心安心。と思う間もなく、龍之進の体たらく。お文でなくてもガツンと言ってやりたくなりましたね。そして後から後からこの娘なのか、と期待たせて最後にやっと纏まって。新婚生活も気になるし、ハラハラするなぁ。伊佐冶のでれ親父ぶりも微笑ましい。

2018/10/16

きりこ

前作を読んで丸2年のブランク。本を開いたら10年後の話になっていてびっくり。何冊か飛ばしてしまったのかと思った(笑)お吉の登場場面は何処の家のことかと、しばらく分らなかった所が自分には面白かった。清々しかった龍之進の変貌ぶりに驚く。どうなるのだ龍之進…。と龍之進の話が中心で今回も伊三次やお文の出番が少なかったのが少し寂しい。伊与太のことも気になる。続編に期待!

2013/07/12

万葉語り

シリーズ9作目。前作から10年が経過して、お文と伊三次には娘お吉が授かっている。梅床を助けながらも小者を続ける伊三次と、大年増ながら芸者を続けるお文の生活は変わらないが、伊与太は家を出て、絵師見習いになっている。人の過去は決して綺麗なだけのものではなく、でも過去の全てが今の自分を形作っていることを伊三次が龍之進に諭す表題作がいっちオススメ。2016-57

2016/02/22

たち

あの火事から10年後になっていて、驚きました。なんと、伊三次とお文には、きィちゃんという娘さんが生まれていたんですね。今回は全体を通して、「龍之進さんの嫁探し」という感じでした。出てきたどの娘も、色々なものを背負っていて、それはとても切なかったです。龍之進さんとてけてけがどんな家庭を築いていくのか、これからも楽しみです。

2017/01/13

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