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悪の教典 上

悪の教典 上

悪の教典 上

作家
貴志祐介
出版社
文藝春秋
発売日
2010-07-29
ISBN
9784163293806
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悪の教典 上 / 感想・レビュー

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そのぼん

蓮実聖司…、こんな人間が教職についてはいけません。表の顔と裏の貌の差が激しすぎて、寒気がしました。これだけ長い作品を一気に読ませる作者の力は流石だと思いました。それにしても、気になる終わり方です。

2011/08/21

takaC

この惹きつけ方の手腕さすがだな、キシ氏。感服モノ。

2011/04/02

文庫フリーク@灯れ松明の火

IQ高く、職場では弁舌立ち有能。生徒には話の分かる兄貴的存在、信頼される高校教師ハスミン。禍々しい表紙で貴志さんで、この読み易さは予想外。妙にハスミンに惹かれ、すらすら読める。人格者装い邪魔な存在排除する狡猾な毒蛇、ナチュラル・ボーン・キラー蓮実聖司(ハスミン)登場人物も曲者揃い・・・あれれ、釣井教諭があっけない。思考(フギン)記憶(ムニン)と名付けられたつがいのカラス。表紙考えると思考だけ処刑されるのは、意味有りそうな。普通の作家さんならハスミン破滅へ陥るはずだけれど、貴志さんだしなぁ。下巻行きます。

2011/05/16

とら

貴志祐介さん初読みです。ちょっといくらなんでも面白すぎると思うwこの厚さを一気読みでしたよ!初めてだなあこんなに一気に読んだのは。ハスミンの頭の良さ、そして思考の残虐さに恐れるばかり。こちらが読み手だから直接ハスミンの考えが分かりますが、作中の人たちはどうなんだろう。憧れや親しみを持って接しているのかな。でもどんな悪でも気付く人はいるものなんだな。ただ自分が一番怖かったのは、教師の裏側事情です。学生からしては本当、こんな事を思って授業していたのかと失望。まあこの作品の教師達が異常なだけかもしれないけれど。

2011/12/03

ちはや@灯れ松明の火

教師が聖職者と呼ばれていたのも今は昔、自己保身と私利私欲に塗れた反面教師の群れの中で、ただ一人、異彩を放つ者。親しみやすい授業、熱心な生徒指導、自然と高まっていく信頼。けれど、心は目に見えず、真実もまた見えにくい。優しい声音は耳から流し込まれる麻酔、爽やかな笑顔は誑かすための仮面、美しい独裁体制を築くのに必要なものは洗脳だと、誰も、気付かない。不自然な事故と不可解な死の影が、彼の周囲には溢れているのに。微かに剥げ落ちた虚飾の奥に見える、漆黒の闇。逃れる術はないと嘲笑う声、近づいて来る、口笛と共に。

2011/03/03

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