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悪の教典 下

悪の教典 下

悪の教典 下

作家
貴志祐介
出版社
文藝春秋
発売日
2010-07-29
ISBN
9784163295206
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悪の教典 下 / 感想・レビュー

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takaC

ダメだ…。上巻はワクワクするほど面白かったのに、下巻は章が進むほどに幻滅。九章以降は惰性で読み進めた。残念。

2011/04/03

文庫フリーク@灯れ松明の火

上巻で処刑されたカラス《思考》血に酔ったような場当たり的凶行と思考ハスミン。まさか高見広春さん的展開になるとは。高木・蓼沼に見せ場期待したが陸奥圓明流?デスロール。三匹の子豚・Todai=To die「死亡フラグ」etc・冴える悪趣味なウィット。警察はここまで無能では無いが全能でも無い。虚構を凌駕する現実。恐ろしさは隣にミニハスミン存在する可能性。読了感最悪なのに惹きつけられる貴志さん《ハスミン》の名前は忘れられそうに無い。エピローグが新たなゲームの始まりならば、次は『羊たちの沈黙』展開かな?→続

2011/05/17

とら

最後まで徹底的に救われない。救われなさすぎる。これで生き残れると思い生じた策もことごとく化け物に潰されてしまうし、逮捕された後もまだ恐怖は拭えないなんて。でもあの化け物なら必ず生還してくるだろう。異常、異端、異様、異色、異例、異変、異質、異観、奇異、怪異・・・どれだけ「異」を並べたって、あの化け物は表せない。アイツの思考に同意出来る気がしない。担任らしいことをすることがあるのに何故。何だかんだで快楽殺人者なんだろうな。今年TOP3には入る大作でした!雄一郎の生き残ったらFFやり直すって発言にニヤリ^^

2011/12/11

ちはや@灯れ松明の火

何処から引き返せなくなっていたのか。打算と欲望の上に成り立っていた独裁王国の礎、不穏分子による僅かな綻び、負の連鎖反応、修復不能な亀裂、漏れ出した狂気。ならば、と人ならぬ怪物は閃く。どうせ崩れ落ちてしまうのなら、悲鳴と流血とで赤く華々しく色染めようかと。晩夏の夜、地獄絵図と化す校舎。もう、戻れない。妄想であって欲しかった恐怖が眼前の脅威として具現化されるのと、信じていた絆が紛い物だったと死の直前に思い知らされるのでは、どちらがより残酷なのか。壊れた玩具のように、悪魔は嗤う、乾いた口笛の音、すぐ、傍に。

2011/03/05

そのぼん

遂に聖職者の仮面が剥がれて、恐ろしい本性が見えました。上巻から一転、下巻は殺戮に次ぐ殺戮で、かなりグロテスクでした。それと、オチも余韻を残しているところが、色々考えさせられました。下巻も一気読みでした。非常に面白かったです。

2011/08/21

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