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伏 贋作・里見八犬伝

伏 贋作・里見八犬伝

伏 贋作・里見八犬伝

作家
桜庭一樹
出版社
文藝春秋
発売日
2010-11-26
ISBN
9784163297606
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伏 贋作・里見八犬伝 / 感想・レビュー

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エンブレムT

知ったような気になってはいるけれど、実は未読。それが私にとっての『里見八犬伝』だったりします。この『贋作・里見八犬伝』は、そんな私でも「潔いほどに本家とは別の物語だな」ってのがわかる作品でした。善と悪の立場も違い、八犬は狩られる側、主人公は彼らを狩る側の賞金稼ぎの少女です。そう、これは狩る者と狩られる者の物語。古の因がどのように果したか。『伏』を巡る因果の輪は、どのように閉じ、あるいは閉じなかったのか。目次からして江戸の瓦版『冥土新聞』の見出し風。物語としてではなく『読み物』としての面白さが満載でした。

2013/03/01

海猫

陰性でアングラ臭が漂っているのが影たちの物語らしさが出ていて良い。カオスなムードを装丁やイラストレーションが上手く醸しだしている。

2011/01/17

nyanco

「贋作」と付けちゃう桜庭さんらしいセンス、思いっ切り桜庭ワールドな里見八犬伝。伏姫も浜路も本当に魅力的!桜庭さん、女の子を描かせると本当に巧い。息子の冥土が贋作として、伏と呼ばれる犬と人の子「伏」のルーツを描く…という構成が非常に良く、浜路と信乃の天守閣での闘いシーンなど映像が目に浮かぶ様…と思っていたらなんとアニメ化決定しているんですね。骸骨犬の装丁も桜庭ファンのツボをちゃ~~んと抑えているし、ファンには楽しい一冊。八犬伝…?なんか苦手かも…と思わず軽い気持ちで読み始めれば、きっと楽しめると思いますよ~

2010/12/10

sk4

これは・・・ラノベ in 江戸時代? だって、無骨な兄のところに14歳の可愛い妹が突然やってきて、猟銃ブッ放したり、「その・・・結ばれてたんだ、ヨッ!」なんてしゃべり方、伏とのバトル中には貧乳チラリとか。 しかし、本物の南総里見八犬伝でも最初に登場する八犬士の犬塚信乃は、妖刀村雨丸をひっさげ、女装して登場する大男だったというから、そんなに大きくコンセプトを外しているわけでもない(??) 伏・贋作里見八犬伝、面白かったです。

2012/06/11

れいぽ

物語を流れる躍動感がクセになる桜庭版八犬伝。浜路と信乃の因果はどう決着するのか?狩る者と狩られる者、死を間に挟んだ関係は絆とも言い換えられるのかもしれない。贋作の部分はとびきりの面白さ!伏姫の人物造形は、まさに桜庭作品の王道だな~。筋の通った浜路も凛としていて好きだw

2011/04/06

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