死者たちのロッキード事件
死者たちのロッキード事件 / 感想・レビュー
amatsukaze
ロッキード事件に関係した4人の故人に焦点を当てて書かれたユニークなルポ。角栄の運転手から、大企業の社長まで、立場は違えど高度経済成長という時代の中で必死に生きていた姿が浮き彫りになっている。戦前、アメリカから来た福田太郎、児玉邸に飛行機で突っ込んだ俳優、前野光保について詳しく記述したのはこの本だけではないだろうか。最後の田中角栄の立法の変遷を追った一文も後の『日本国の研究』への伏線となっているように感じられる。
2012/08/08
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