アフリカの女王とわたし
アフリカの女王とわたし / 感想・レビュー
印度 洋一郎
1951年、ジョン・ヒューストン監督の「アフリカの女王」に主演した女優の撮影記。アフリカ中部のベルギー領コンゴ(現コンゴ民主共和国)とイギリス領ウガンダ(現ウガンダ共和国)でのロケは、高温多湿の気候、寄生虫や伝染病との戦いの日々だった。そんな過酷な経験がユーモアとウィットで綴られ、50年代のアフリカの記録としても貴重だ。彼女の目から見たヒューストン監督は、狩猟好きで狂気すれすれの男だが、同時に優れた才能を持つ監督。そして、共演者のハンフリー・ボガードはマイペースの人(この頃、既にかつらを使っていた)。
2022/10/08
リEガン
衝動買いの一冊。物語の核となる映画「アフリカの女王」を観てから読もうと思ったのが運の付き。映画は映画館で観るものと決めているため四半世紀も待たねばならなかった。ラブ・アドベンチャーな作品は期待以上に楽しめたが、キャサリン・ヘプバーンが撮影から30年後に著した本書は、出演者から見た映画製作の現場を飾ることなく描いて興味深く面白く、一気読み。ジョン・ヒューストン監督との確執や悪戦苦闘するアフリカ・ロケの模様が、ボギーやバコールとの貴重な写真などを数多添えて綴られ、古い映画ファンには堪らない。買ってて良かった。
2015/08/02
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