とくとく歌仙
とくとく歌仙 / 感想・レビュー
Keiko Fuse
歴史的に俳句とは孤立した短詩として成立したわけではなく、俳諧の連歌の発句を基礎とし、それが独立して成立したと、いふ事を知る。そして歌仙を巻くという難しさ、背景にある詠み手の想像力を知りとても興味深く思った。しかも詠み手の4人が凄い!著名な四方が其々の個性を持たれある意味、和やかなる戦いをされているわけで。句だけでは想像力が追い付かないが一句一句に解説があるので理解する。五七五、継ぐ七七裏側に広がる世界感が素晴らしい。歌仙は山中温泉のかよう亭という宿で。この宿に集ったというのも、ひとつ趣きがあったのでは。
2023/07/12
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