KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

愛が偽りに終わるとき

愛が偽りに終わるとき

愛が偽りに終わるとき

作家
山崎浩子
出版社
文藝春秋
発売日
1994-03-01
ISBN
9784163489001
amazonで購入する

愛が偽りに終わるとき / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

gtn

統一教会は、キリスト教や儒教等をつまみ食いし、マインドコントロールによって会員を支配し、金を巻き上げるカルトである。評論家小室直樹がいう宗教の正邪判別法ではないが、開祖の豪奢な暮らしぶりを見れば一目瞭然ではないか。このままの生き方では亡くなった父が苦しんでいるとの教会の言葉に著者は動揺し、傾いていく。ウイークポイントを突いている。姑息である。キリストもそんなこと説く訳がない。著者に非があるとすれば、確固たる哲学を今まで持とうとしなかったことだ。その隙を狙われた。自分は無宗教という者ほど罠に陥りやすい。

2019/05/02

MIKETOM

なぜ人はカルトに洗脳されてしまうのかを知りたくて読んだ。まあ、特に目新しい部分はないのだが、当時山崎は両親を相次いで亡くしてるので、(入信しなければ)先祖が苦しんでいるとか言われればそうなってしまうのもわからないでもない。しかし、結局は山崎本人がお人好しで騙されやすい性格というのが真相かなと。自分はこういう勧誘をされても胡散臭いとしか思えない。ま、君子危うきに近寄らず。興味深いのが当時山崎と結婚する予定だった相手。この男は騙されたというよりも将来の幹部候補で騙す側の人間じゃないかなという印象を受けた。→

2021/01/16

かりぐ

統一教会への入信と、その脱会の記録。おかしなことでも、すぐにそれを補うことを言われると信じてしまい、いつのまにかマインドコントロールされてしまう。自力での脱信仰は不可能で、誰かの助けが必要。

2010/03/18

yoshi41101

図書館本。カルトに入信から脱会までの過程が綴られていながらも読みやすく書かれている。マインドコントロールの恐ろしさがよくわかる内容。駅前の手相やアンケートをしている人たちが騙されていることに気付かせるには、家族も相応の犠牲が必要と思われる。有力者などが隠れカルトだったりしたら恐ろしい。このカルトは現在は別名で活動しているようだが、宗教ではなく善意に乗じて金を巻き上げる極悪なブラック企業だと思われる。

2018/01/03

yakisoba_no_gu

新体操の選手として活躍した山崎浩子が、統一教会に入信してから決別するまでを綴った手記。身内に不幸が起きて精神的に落ちている時に入信を勧められ、教育を受けて引きこまれていく様と、教会に反対している親族に監禁されて説得される板挟みが淡々と書かれている。冷静に読んでると違和感に気付くけど、情緒不安定な時期にこんなアプローチをタイミングよく受けたら、誰でも引きずり込まれて行くのではないか?と思った。

2016/02/01

感想・レビューをもっと見る