新解さんの謎
新解さんの謎 / 感想・レビュー
ばりぼー
追悼の意を込めて再読。新明解国語辞典の語釈の鋭さ、用例のユニークさなどを指摘して、辞書を「読む」ことの楽しさを教えてくれる画期的な書。初読の時は、「恋愛」や「合体」で、腹を抱えて笑いました。新解さんによると、「読書=〔研究調査のためや興味本位ではなく〕教養のために書物を読むこと。〔寝ころがって読んだり、雑誌・週刊誌を読むことは、勝義の読書には含まれない〕」そうなので、ちゃんと姿勢を正して読みました。後半の紙に関するエッセイもナイス!コピーの文字を消すリサイクルコピー機がこんな昔に既にできてたんですね。
2014/11/13
しゅわ
【図書館】三省堂の辞書「新明解国語辞典」の人間臭すぎる!?解説にツッコミを入れています。真面目で、ときどきかたくなで、魚が好きで苦労人、特に女性へ対する視線が厳しすぎる! 言葉のジャングルを探検しながら、擬人化した“新解さん”のひととなりに思いをはせる…そんな斬新な視点で辞書を読み解く抱腹絶倒な一冊です。特に第三版 → 第四版の間に何があったの?か、知りたいです。…ちなみに、私の「新明解」は第三版でした。残念。後半は紙に関するエッセイで、こちらも面白かったですが、できればまるまる新解さんにして欲しかった。
2014/09/30
依空
辞書とは言葉を明瞭かつ簡潔に説明するもの。が、「新明解」はちょっとユニークらしいと、噂は昔から聞いていました。本書を読んで納得です。何この面白さ! 哲学的なのはいいとして、ちょっと偏った主観を窺わせるものだったり、妙に情感たっぷりだったり、遊び心があったり、ヘンテコなものばかり。特に「動物園」の解釈はすごいって。用例なんてさらにぶっ飛んでいて、自分は辞書ではなく小説を読んでいるのかと錯覚してしまいそうでした。「新明解」を読み込んで本書を出版してくださった赤瀬川さんに感謝をしたいくらい、面白かったです。
2014/10/30
maxa
面白いらしいけど、元は辞書に関係する本なんだから所詮真面目でしょと思っていた。でもこれ、本当に面白〜い!特殊な言葉の意味を知りたくてこっそり辞書を引いたことって誰にでもあると思うんだけど、そんな欲求を満足させてくれるような本。ページを捲るたびについムフッと笑いが漏れてしまう。最初が「恋愛」次に「合体」と続く。厳選された単語の数々もその使用例文も、ふざけてるようにしか思えない。けど真面目(らしい)のがおかしい。後半の「紙がみの消息」は紙に関するエッセイだったけど、こっちはちょっと…で、流し読み。すみません。
2021/08/27
ハッピースマイル
久々に本を読みながら、声をあげて笑っていました。とても面白くて、新解さんの部分はすぐに読みきりました。後半の紙がみは、着眼点や発想がおもしろいなーと思って読んでいました。「舟を編む」を読んだのもあって、辞書への愛着がどんどん増えていく感じです。
2015/02/02
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