本の運命
本の運命 / 感想・レビュー
さいたまのたぬき
床が抜けるほど本を集めていた井上ひさしさん。なぜ彼がそこまで本を集めるのにこだわったのかがわかる本。といっても堅苦しくはなくどちらかというと本好きならついそうそうとうなづきながら読んでしまうこと間違いなし。子どもを本好きにするには読書感想文をやめようといったこどもの読書に関する考察も面白い。何より井上ひさし流読書方法がとても面白くそこまでやるなら確かに自分の家にないとだめだなと思う。断捨離のまさに反対を行くそんなおもしろさがある1冊でした。
2016/01/30
メタボン
☆☆☆☆ これだけ本を愛していた井上ひさしの言うことだから、説得性がある。本に赤線を引くのに抵抗感があるので付箋を利用しているが、井上ひさしのように本を所有することが前提なのであれば、どんどんやるべきなんだろうな。読書感想文廃止論は参考になった。それが出来れば皆作家。山形県川西町の遅筆堂文庫、訪れるべき本の聖地。
2024/01/04
Matoka
メモ:本を読み始めると、どうしても音楽とか絵とか、人間がこれまで作り上げてきた文化のひろがり、蓄積に触れざるを得ない。人間の歴史総体が真心をこめてつくってきたもの、その最大のものが本なんです。本は絶対になくならない。本がなくなる時は、書記言語のなくなる時です。その時、人間はたぶん別の生き物になっているでしょうね。
2017/03/19
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
本にまつわるエッセイ集。「井上流本の読み方十箇条」が面白かったです。前に速読の本にも書いてあったのですが、目次をしっかり読むということが大切だとこの本でも書いてありました。今度からしっかり目次も読もうと思います。著者の生い立ちにも触れていて、終戦日の8月15日にも本が発売されていたということに驚きました。「子供を本好きにするには」には、物語がいかに大切かということと、海外の図書館の事などが描かれて非常に興味深かったです。著者がおっしゃるように私も本は絶対に無くならないと思います!面白かったです!★★★★
2011/12/03
りえ
井上さんは、本を愛しお茶目なお人柄だと思った。本にまつわるエピソードや本の読み方が面白い。笑いながら読んでしまいました。本に運命的なものを感じるとおっしゃっていて、私もそう思う。書店に行くと、本に導かれるような感覚はよくあり、買うのを迷って買わなかったときはすごく後悔していた日々を思い出した。
2015/02/01
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