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椅子がこわい: 私の腰痛放浪記

椅子がこわい: 私の腰痛放浪記

椅子がこわい: 私の腰痛放浪記

作家
夏樹静子
出版社
文藝春秋
発売日
1997-06-01
ISBN
9784163529806
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椅子がこわい: 私の腰痛放浪記 / 感想・レビュー

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秋 眉雄

手練れの作家による腰痛話。その取っ掛かりから長い長い紆余曲折を経ての治癒まで。同じ腰痛持ちからすると興味深い話のオンパレードなのだけど、どうだろう。読んでいる最中に思ったのは、これ小説というか物語にしたら良かったんじゃないだろうかということです。中島らもの『今夜、すべてのバーで』みたいな。書きたいものを存分に書ける立場の方であったろうし、要望もあったはずで、なんだか勿体ない気がしました。読みたいですよね。あんまり無いでしょ、腰痛小説。

2017/10/13

橘 由芽

読メ腰痛部、橘。ついに腰痛持ちのバイブル夏樹先生の腰痛放浪記を読みました。放浪の先々では色々な人が実に含蓄のある言葉を残していくのです。それが実に実に深い!同病を病む私の胸に染み入ってくるのでした。3年に渡る腰痛のはてに心身症という診断が確定し、ついに夏樹先生の放浪の旅は終わりを告げます。腰痛持ちに「きっと私も治る日が来る!」と希望の明かりを灯す本書。これはもはや福音書というべきものです。心なしかいつもより腰が痛くない気がします。いい本を読みました。

2016/12/08

takao

大変だな。

2017/01/05

マンゴープリン

3年にも及ぶ腰痛。その間ありとあらゆる治療を試みるも一向に改善されない。こうなるとどんな方法で治ったのか興味津々で読み進む。途中整形の先生や他の先生から「心因」を示唆されるが、意に介せないでいた。最終的に「心身相関」「自分の潜在意識が人間全体を支配するということがある」が原因・治療であり深かった。

2016/08/26

つんこ

原因のわからない痛みとつきあう。なんとか元に戻りたいと願い、あらゆる手を尽くし、頓挫してはまたトライする筆者の姿勢にまず敬意。医師のほうも患者に診療を諦めさせない肝のすわり方、時には人の生き方を左右するくらいの覚悟で物を言うことのできる人でなければ病は治せなかっただろう。 恵まれた家族のなかにあっても、痛みで孤独を感じる夏樹さんを見守るような気持ちで読み進めました。早逝した森瑶子さんや有吉佐和子さんの享年を過ぎたからこそ味わった腰痛、という書き方にも笑い泣き。苦しい時を活字に残されていることに感謝。

2021/01/24

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