満洲崩壊: 大東亜文学と作家たち
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満洲崩壊: 大東亜文学と作家たち / 感想・レビュー
印度 洋一郎
大日本帝国が持っていた台湾や朝鮮といった植民地や、満洲や内蒙古などの日本の勢力圏だった地域の作家達の作品から、かつての日本が打ち立てようとした"大東亜文学"とは何だったかを探る。いわゆる外地に住んでいた日本人作家はエキゾチズムに溢れた植民地文学を書き、朝鮮人作家達は制限のある中で独特の屈折した詩や小説を書いていた。その系譜は戦後も続き、中には実現しなかった五族協和を理想的に描いたマンガ「フイチンさん」まである。だが、「偉大なる王」で戦時中一躍時の人となった、在満の白系ロシア人作家バイコフの末路は哀しい。
2012/06/16
悸村成一
読了40冊め。林和、バイコフ、ほか興味深く読めた。なぜか近隣の公共図書館に無い本。
2022/02/20
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