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室内旅行―池澤夏樹の読書日記

室内旅行―池澤夏樹の読書日記

室内旅行―池澤夏樹の読書日記

作家
池澤夏樹
出版社
文藝春秋
発売日
1998-07-01
ISBN
9784163541303
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室内旅行―池澤夏樹の読書日記 / 感想・レビュー

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Tui

週刊文春に連載されていた読書日記をまとめたもの。この人の審美眼は信頼できると思わせる、ブレのない穏やかな筆致。お薦めしながらも気になった箇所があれば素直に、あくまで紳士的に指摘するところに、本とそこに関わった人への愛を感じる。導入としての章『室内旅行』がとてもよい。「そこで、時々、ほんの少しだけ自分でないものになってみる」「物語は人生シミュレーターだ」。読書を旅に喩える文章はとくに目新しいものではない筈だが、なぜか胸に響く。世界各地へ足を運び、旅と執筆が実生活で密にリンクしている著者ならではと唸らされた。

2015/08/08

ジュール リブレ

三百冊を越える読書日記。一冊の中に…。古今東西、硬軟取り混ぜて、幅の広いこと。沖縄の基地問題から、いきなり“西の魔女が死んだ”と広がる読書世界♪私的には好きな本でした★

2010/09/09

Machida Hiroshi

本書は、著者が読んだ本を日記形式で簡潔にレビューしたものです。著者はとにかく凄い読書家のようです。小説、学術、旅行記、伝記などはもちろんのこと、写真集も含む幅広い読書範囲に驚きました。そして著者のレビューを読んでいると、魅力的な本が多く感じられて、これも読みたい、あれも読みたいとなって大変です。これ以上積読を増やしたくないので、読みたい本のページに折り目だけ入れておこうと思ったら、折り目だらけになってしまいました。本書は、しばらく封印するしかなさそうですが、僕もこんなレビューを書けるようになりたいな。

2016/08/23

Maumim

あいかわらず、すごい読書量。その中に自分の読書とわずかでも重なる部分があるのが救い。例えば米原万里とか。あんまりほめてないけど、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」とか。おもしろそうな本をメモする余裕もないほど、次から次へと繰り出される多岐にわたる書物たちかな。

2012/06/12

ワラスボン

池澤夏樹の読書日記。その日読んだ本の感想がずらりと並べられている。選書の幅は広く、思考は深い。本の世界に入り込んで夢中になる時もあれば、俯瞰して読む時もあり。感情を揺さぶられつつも、頭では静かに考える感じ。こんな読み方ができたら人生もっと楽しいだろうな。知ることは楽しい。

2021/10/25

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