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約束された場所で underground 2

約束された場所で underground 2

約束された場所で underground 2

作家
村上春樹
出版社
文藝春秋
発売日
1998-11-26
ISBN
9784163546001
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約束された場所で underground 2 / 感想・レビュー

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寛生

【図書館】本書はオウム信者(過去・現在)へのインタビュー。村上が冒頭では「日本社会というメイン・システムから外れた人々」とあり、河合との対話でも「社会システムの中でやっていけない人たち」と、いずれにせよオウム信者たちのことを言及しているのだろうが、一度目を読んだ印象としては、一人を除いて、システムの中でやっていけないというよりは、むしろ、オウムがそこに《偶然的》にあり入信したような印象を受ける。《霊的なもの》又は、アトピーや体の不調がヨガか何かで完治していまって入信したという体験談は見逃すべきではない。

2015/01/11

林 一歩

ナチスにしろカルトにしろ特殊な状況下で一線を越えてしまう感覚は、現状では理解し難い。ただ、直接的であれ間接的であれ心の奥底に潜む暴力を抑えきれない時は有り得るのかもしれない。加害者たちは特別な人ではない。普通の人々だったのだ。それを思うと怖くて仕方ない。

2013/04/01

とくけんちょ

アンダーグラウンドの第二弾。こちらはオウム関係者からの聞き取り。インタヴューは7人。決してイメージや考え方を固めてしまうほどの情報量ではない。人はどこまで純潔でいられるのだろうか。歳を重ねるうちにどこかで諦める。理想と現実。言葉と行動との乖離、世界観の収縮。わからなくもないんだよな。そら、理想は神々しいんだけど、だけど・・・これ以上を語る言葉は持たない。よって、今を自分なりに生きる。

2018/11/20

りえこ

アンダーグラウンドを読んだので、図書館でかりて読みました。オウムの信者の話はとても興味があります。わからないことが多いし、隠された事が気になるから。サリンの事を知っていた人は少なかったんだなと感じた。確かに、皆知っていたらもれやすくなると思うけど、気づかないものなんだな。

2014/07/14

安南

『アンダーグラウンド』では明言されていなかったが、こちらでは河合氏との対談ではっきりと語られている。つまり、こちら側とあちら側のシステムが通底している部分があるということ。「一種宗教的な色彩さえある」とまで。私はそこで《犠牲》ということを考えてしまうのだ。村上氏があちら側とこちら側の壁の薄さを警告しながら、自身もその壁が曖昧になるような「地下鉄サリン事件で人が受けた被害の質はその人が以前から自分の持っていたある種の個人的な被害パターンと呼応したところがある〜」の発言をしてしまうように。

2015/01/24

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