わが母なる暗黒
わが母なる暗黒 / 感想・レビュー
やいっち
若いころは犯罪常習者だった著者。二十歳代の半ばに薬漬けの日々から自覚し脱却。十歳の頃に母が強姦され殺された。犯人は見つからない。父は見栄えはいいが女にも何もかもがだらしない。でも、子供(著者)に対しては立派な父像を演じ、妻(著者の母)はろくでもない奴だとこき下ろす。両親はいがみ合うばかり。そんな家庭に生まれ育ったのである。彼は内なる暗黒を抱え、鋭い頭脳と無類の記憶力で書き手を目指す。書くことで罪の世界に溺れることはなかったわけである。ここに書くことの謎がある。
2019/06/10
一乗寺隼人
エルロイ初期の作品を読んでいって、これは再読しておかなくてはと思い読んだ。彼の作品よりもフィクションみたいで事実は小説よりも奇なりを確認。
2016/06/12
hikarunoir
エルロイという作品のクライマックス。
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