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カヌー式生活

カヌー式生活

カヌー式生活

作家
野田知佑
出版社
文藝春秋
発売日
1999-08-01
ISBN
9784163555508
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カヌー式生活 / 感想・レビュー

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キジネコ

手に入れた筈だった「自由」や「自立」とは?自身の魂の呟きが聞こえます。都会の川をゆくツーリングカヌーを以前見かけて、胸の奥に単純な「憧れ」の火が灯り・・火は暫くしても消えず・・この読書に繋がりました。初読の野田知佑さん!読了後の得難い余韻に浸っています。なぜ今 この本が手元にやってきたのか?ゆっくりと考えたい。生き方に窮屈を感じている事すら忘れていた自分、あえて顔を背け見ないようにしてきた その訳を知りました。水に浮かび、流され、耳を澄まし、空を眺め、星も見つめ、寂しさを愛し・・・生死は、傍らにある自然。

2013/08/23

ビッグマックツトム

一昨年亡くなった野田さんは、椎名誠の岳物語で初めて知った。 ユーコン川を犬と一緒に下ったり世界各地の川旅を著書で広めたカヌーイスト。 本書では俗離れした生き方、ゆったりとした川旅の楽しみを教えてくれた。 一方日本各地の川は一部権力者の金集めで作ったダムや堰で汚染され著者が青春期に過ごした四季折々美しい川はないという。 やるせなさを感じた。 現代闇社会に対する批判や旅で出会った人へのあけすけでストレートな表現が痛快ですっきりした読後感だった。

2024/01/05

つちのこ

多数の雑誌に掲載されたエッセイを編集した本。1982年から1998年まで初出がある。過去にいくつか読んだエッセイもあるので新鮮さはないが、テントの中で300頁の文庫本二冊を使って飯盒で飯を炊く話とかは、何度読んでも面白い。実はコレ、私も是非挑戦してみたく思っている。本当に600頁でいいか、1000頁ぐらいいるのではないかと、しょーもないことだがチャレンジしてみたい。できたら、燃やす本もしょーもない本を厳選してやろう。(2000.2記)

2000/02/15

たーくん

市図。文藝春秋。珠玉のエッセイ集。今まで読んだ著者の作品の中で一番好きだ。そして、このまま日本の自然が壊され続けるのに悲しみをおぼえた。借金をして開発という名の自然破壊を進める政治家、役人、それを黙認している我々に腹が立った。一人一人が不便さを楽しむことによって解決できることなのに。経済的には豊かになったけども、精神的には悲しいほど貧しくなったこの国。自然破壊が進むほど、人間の心も破壊されるのではないか。広い意味の共生が一番大事だと感じる。

2015/03/01

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