東京育ちの京町家暮らし
東京育ちの京町家暮らし / 感想・レビュー
みっこ
東京育ちの著者が京の町屋に憧れ、居住を試みる。京都•古いもの•建築物、どれも大好きなので、夢のようなドキュメントでした。古い町屋を直していく様子や、元住民の古道具にわくわく。でも同時に町屋に住む大変さ、敷居の高さも痛感。貸し手を探すのもリフォームも、実際暮らすのもかなり大変そう。夢は夢のままにしておくのがいいかもしれない。ただホテル代わりに1日ステイする方法があるようなので、こちらはぜひ行きたいです。『自分が生まれた年をベースにして、そこに味付けとして二十一世紀を加える。』という考え方がとても好き。
2015/10/17
ぶんこ
この人の町家暮らしは、以前から知っていました。しかし、冷凍庫も無し、システムキッチンも無し。お料理をする時には、座敷から土間に降り、冷暖房もない所で作るのは、苦行としか思えません。美意識も、ここまで徹底すると怖い。毎日の生活は、雑事の積み重ねで、歳とともに、その雑事が苦痛となります。読んでいるだけで、憧れの溜息ではなく、本当の溜息が出ました。町家暮らしには憧れるけれど、生活は快適にしたい。
そうたそ
★★★☆☆ 京都で町家暮らしをするために、老いた町家を見つけ、そこから修復して……と奮闘する様を描いたエッセイ。京都で町家暮らしって割と憧れる人はいるかもしれない。でも、それはあくまで憧れの段階で済んでしまうようなことで、実際に住もうとしたら大変なんだろうな、という予想はつく。本書はまさにそれを実行に移しているのだが、やはり相当大変。住む前も住んでからも大変だ、というのが正直な感想。並大抵の気持ちでは、京都で町家暮らしなどできないだろう。それだけに、著者の本気度もまた垣間見える。
2023/08/23
hiyoco
京都で家を見つけることや町屋暮らしの大変さを実感。著者の執念?にはあっぱれ!!
2012/02/04
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