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銭湯の女神

銭湯の女神

銭湯の女神

作家
星野博美
出版社
文藝春秋
発売日
2001-12-01
ISBN
9784163580302
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銭湯の女神 / 感想・レビュー

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団塊シニア

銭湯好きな筆者が人の裸をみることで様々な人間模様がわかり銭湯だからこそ味わうことができることを綴ってる。又ファミレスが好きで通う理由として「人とつながっていたい、でも魂に触れたいわけではない、だれとも接触したくないし喋りたくない、ただ人がいる場所にいたいだけ」というフレーズは共感できる。 写真家であるが文章が上手い!

2013/10/02

転がる香港に苔は生えない、のあとに書かれたこのエッセイ?というにはハードに胸に突き刺さる言葉の数々。このひとの鋭さにたじろぎながらも、いつしかいろんなことを適当に流して日々過ごす自分に気づく。新聞の一誌読み、報道の鵜のみは危険。あくまで彼女の視点、たとえかたも身近ながら、それらに無頓着なわたしを気付かせてくれた。

2014/02/19

momo

「島に免許を取りに行く」 が面白かったので、筆者の別のもの「銭湯の女神」を読んでみた。やや暗い感じ。銭湯で巡り合う女風呂の人々にひそかに愛称を付けるあたりは筆者らしい感じ。共同浴場で若い女性の裸体にひかれる私は共感部分あり。

2016/01/11

アルパカ

荻原魚雷「中年の本棚」に星野博美さんのエッセイが強く勧められていたので。写真家で香港に留学経験あり、返還を挟んで二年間滞在経験もあり。印象に残ったのは香港では社内や路上でけんかが起きたり誰かがトラブルに巻き込まれたりすると必ず周囲の人たちがやってきて仲裁に入ったり通報したりする。他人が他人を放っておかない。人間が人間に対する信頼を失っていない社会だという印象を持った、というところ。人間は他者と交わらなければ生きていけない、という鉄則を香港という都市から叩き込まれているのだ、という部分。

2021/07/04

yanyan

面白かった。著者は柔軟な性格ではなさそうだと感じる部分は節々にあるけれど、よくぞ言い得てくれましたと感心するところが沢山ある。銭湯やファミレスでの人間観察、電車内のピリピリした空気、ずれてきてる社会をちゃんと掘り下げて考えてる。立派です。

2013/02/16

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