小さなスナック
小さなスナック / 感想・レビュー
阿部義彦
ブックオフで入手。雑誌クレアでナンシー関さんが連載してた対談。過去には大月隆寛、町山広美などが対談相手でした。そこはかとなく香ばしいお話達。リリーさんの作るカレーは何故川魚の匂いがしてしまうのか?お二人の免許を取得する顛末(リリーさんは免停で再取得)などなど。同世代と感じたのは音楽に関する感じ方。リリー「もしかして、俺たち一番勘違いしてるのは、ライフスタイルと音楽が直結して当たり前と思ってる事」ナンシー「あ、言えてる(笑)。戸川純幻想か(笑)。裕也幻想とも言えるけど。」だがこの対談中に帰らぬ人となる。合掌
2024/06/01
じょうこ
コロナ禍時代で、人と他愛もないおしゃべりをトコトンすることも無くなったこの頃。この本をチョビチョビ読んでる日々は、隣の客のおしゃべりを聴きにスナックでも行くかのような幸せな時間だった。お互い一方的過ぎず、合いの手上手で、突っ込み上手。しゃべらせ上手。カラオケ話とか、音が聞こえてきそう。毎話、リリー&ナンシー、それぞれの絵もついていて。デラックスで軽妙な23話。ただ、残りページが2、3センチぐらいの薄さになったときは、待ち受ける運命の足音を思うと、悲しくて怖くて…辛かった。2002年刊行。
2021/07/02
こまっちゃん
リリーさんとナンシーさんの、なんとも言えない風味の対談集。ナンシー関さんが亡くなった事が本当に残念です。
2017/06/19
ぴかりん
対談集って苦手でほとんど読んだことないのですがこれは面白かった。やはり、ナンシーさんの力が大きいのだと思う。ラストのリリーさんの追悼文は切ないけど素敵な文章でした。
2015/03/14
nonpono
当時、連載を愛読していたがリリーフランキーが、のちにあんなにいい役者と名作を書くとは。対談には長嶋一茂や松岡修造の行く末やピエール瀧の色気に言及するが、一茂や修造はテレビ朝日の特番の顔だし、ピエール瀧の演技力は開花する。20年以上前の対談とは思えない。ナンシー関とリリーフランキーは、良い意味で噛み合う。良い意味で夜のスナックでお酒を飲みながら、隣の席から聞こえる面白い話にクスッと笑うような心地よさがある。誰も傷つけない。わたしもリリーフランキーが指摘するように、ナンシー関に「美文家」の称号が似合うと思う。
2023/08/11
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