回天の門/雲奔る 藤沢周平全集 第七巻
回天の門/雲奔る 藤沢周平全集 第七巻 / 感想・レビュー
モトラッド
★★★☆幕末期の人物、雲井龍雄、清河八郎を扱った長篇『雲奔る』『回天の門』二編を収録。史実に、筆者ならではの解釈を加えて、とても読み応えある作品に仕上げている。最初は取っつき難いが、中盤よりグイグイ引き込まれる。激動の幕末の歴史を追うのも興味深い。
2020/07/14
山内正
酒田からの船から降りた清川村斉藤家の息子元司が無断で女遊びを まだ十四 男は道から現れ素知らぬ顔で通り過ぎる 関所の畑田さんが来てると妹が 急ぎ家を飛び出し河原へ 数年前米の不作と天気の異変が村人を襲う酒造りを禁じ粥を食べろと藩の命令が出た 斉藤家の米倉が襲われ 誰の仕業かと役人が来た 伝兵衛と市太郎がいたと元司が 村人は口を噤んでたが十八人が 捕まり一人追放の他打首で城下に晒した 村人からは嫌われ者と目が指す 俺は放蕩者だ 迎えに来た弟にお前家を継ぐかと
2021/12/06
たあこ
この巻には雲井龍雄と清河八郎を取り挙げてある。 《雲奔る 小説・雲井龍雄》は難しかった〜 こんな人が米沢にいたんだとびっくり。 正義心を持った熱い人だったのにな… 《回天の門》1000枚にも渡る長編、きつかっただろうなぁ 藤沢さんは清河八郎について「かなり誤解されているひとだと思う」と述べておられる。 必死で読んで、少しはその意味がわかったような気がした。
2013/04/28
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