春秋の檻/風雪の檻/愛憎の檻 藤沢周平全集 第十二巻
春秋の檻/風雪の檻/愛憎の檻 藤沢周平全集 第十二巻 / 感想・レビュー
オールド・ボリシェビク
藤沢周平全集12巻は、青年医師を主人公にした「獄医立花登手控え」シリーズの「春秋の檻」「風説の檻」「愛憎の檻」の3作を収めている。江戸・小伝馬町の牢獄に詰める立花登が出会うさまざまな事件を、彼の成長ととともに描いていく連作である。テンポが良い。そこはかとなく漂うユーモアもいい。まあ、藤沢周平は意識しないにせよ、山本周五郎の「赤ひげ診療譚」に影響されているのは間違いないだろう。しかし、それとは別の作品世界の構築に成功しているのだから、それでよい。
2024/05/06
たあこ
獄医・立花登が主人公。春秋の檻、風雪の檻、愛憎の檻の三作が納められている。柔術をやるんだけど、これが仕事にも生かされているのだ。 解説の向井敏さんの“二人の登”が勉強になった!
2013/08/29
読書家さん#Alice_btm11
サクサク読めるが、深い話ではない
2023/12/28
ごまままご
TVで放送が始まったので読み直しました。何年経っても何回読んでも色あせない魅力はすばらしいです。情景描写の素晴らしさと登場人物の魅力、品格のある文章、どこをとっても完璧です。
2010/09/19
カフェのっぽ
次が早く読みたくてどんどん進み、あっという間に読み終わってしまいました。 解説で、もう1人の登(山本周五郎の赤ひげ診療譚に登場する保本登)をけちょんけちょんに言っていますが、山本周五郎作品でかなり涙を流した身としては反論したいところです。
2016/06/23
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