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よろずや平四郎活人剣 藤沢周平全集 第十八巻

よろずや平四郎活人剣 藤沢周平全集 第十八巻

よろずや平四郎活人剣 藤沢周平全集 第十八巻

作家
藤沢周平
出版社
文藝春秋
発売日
1993-04-07
ISBN
9784163643809
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よろずや平四郎活人剣 藤沢周平全集 第十八巻 / 感想・レビュー

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モトラッド

★★★☆〔再読〕旗本の子弟ではあるが、出生に曰くがあり冷遇されていた生家を飛び出し、裏店で一人住まいを始めた神名平四郎が主人公。剣技に秀でているが、仲裁稼業で糊口をしのいでいる。こう書くと『用心棒日月抄』の青江又八郎を思い浮かべる。向井敏氏の解説も、その辺りにじっくりと焦点を当てている。もっと注目されてよい、隠れた傑作。24編の連作短篇は、天保の改革にちなむ出来事にも、さらりと触れているが、その殆どが、市井の人達の暮らし向きに寄り添う物語で、大いに共感できる内容になっている。

2021/04/12

たあこ

【よろずや平四郎活人剣】中村俊介さんがNHK時代劇でやってた。よろずもめごと仲裁つかまつり候と、これを仕事にして自活するわけなんだけど、これが危険な目にあったりと楽ではないんだ。持ち込まれるもめ事も様々で。友人の明石や北見もいい味出してる!

2014/10/12

pure mint

藤沢周平作品といえば、剣の達人ではあるが、藩内で理不尽な扱いをうけ、だからと言って武士の本分を捨てきれない主人公が多かったような気がする。平四朗も、旗本の息子とはいえ冷遇されてきた。しかし、家を飛び出し、裏店に住まい、よろず揉め事の仲裁など始めて、飄々と生きている。24編それぞれに、いろいろな人々と関わるが、人情に厚く、機転をきかせて、厄介事を何とか納めていく。うだうだしている日常までも、ほほえましい男だ。全編通じて、天保の改革がらみの奥田との対決、元許嫁の早苗との恋心が巧みに織り込まれ、一気に読み終えた

2012/06/05

kumonoyukue

つくづく藤沢周平のプロの技に感心しました。用心棒日月抄も良いけど,こちらも良いです。忠実に映像化したものを観たいな。

2020/07/31

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