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愛する源氏物語

愛する源氏物語

愛する源氏物語

作家
俵万智
出版社
文藝春秋
発売日
2003-07-10
ISBN
9784163651002
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愛する源氏物語 / 感想・レビュー

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さつき

源氏物語には沢山の和歌が登場しますが、それをメインに読んだことはなかったです。口説き、拒絶、思いやりの心、別離の挨拶、果てはケンカまで全てを歌で表現していたことに今更ながら気付かされました。和歌そのものはもとより、万智さんによる男性評も面白い。源氏物語は様々なタイプの女性にスポットを当てて語られることが多いように感じますが、この作品は夕霧や薫のように優柔不断な男への突っ込みがキレキレで、そこも新鮮でした。男性の愛という不安定な物に自分の存在の全てを委ねるしかなかった女性達に改めて同情します。

2020/03/07

sofia

時間をかけてゆっくり読む。おもしろかった。『源氏物語』の和歌は難しくて訳を見てしまうが、ここでは「万智訳」がとてもわかりやすい。俵万智さんのツッコミがよくて、思わず「うんうん」となる。そして登場人物の性格を理解して、その人となりに紫式部がつくる和歌、すごい。

2021/05/14

にゃんこ

【図書館】 源氏物語を、最後の方までこんなに楽しく読めたのは、初めてかもしれません…‼ わかりやすく、現代の女性にあてはめてみたり、反対に男性にあてはめてみたり。 そうする事で、より親近感を持って、源氏物語に接する事が出来たと思います。また、随所に散りばめられた和歌の「万智訳」も、とってもわかりやすいです(^^)

2014/09/30

森の三時

遡り感想登録。源氏物語には愛に関するいろんな気持ちが和歌で読まれている。俵万智さんの解説短歌で今の僕らにも伝わります。自分も和歌で気持ちを表せたらどんなにか素晴らしいのに。

ろべると

源氏物語は長いうえに、和歌のやりとりなど難解で、現代語訳であっても敷居が高かった。そこを俵万智さんがわかりやすく解説してくれて、しかも和歌には万智訳(「サラダ記念日」が懐かしい!)が漏れなくついているので、はじめて源氏物語の世界に親しむことができた。光源氏と関わる女性たちの性格が和歌で見事に描き分けられていることがよく分かる。わざと下手な歌を詠んで教養の低さを表すなど、紫式部も手が込んでいる。当時の男性社会の身勝手さは置いておいて、男女の駆け引きの極意は現代にも通じるものがあり、古典が身近に感じられる。

2024/02/23

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