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乃木希典

乃木希典

乃木希典

作家
福田和也
出版社
文藝春秋
発売日
2004-08-26
ISBN
9784163662107
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乃木希典 / 感想・レビュー

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マッピー

乃木希典については旅順で大量の戦死者を出したことと、明治天皇の死後殉死したことくらいしか知らないので、この本に書いてあることが一般的な解釈なのかはわからない。この本に書いてあるとおりの「徳」の人だったとして、軍人に必要なのはそれなのか?戦争は自己満足であってはいけない。大恩ある叔父と弟を西南戦争で敵として喪った時から、実は死に場所を求めて生きてきたのではないか、とも言われていて、なんだか「岳飛伝」の史進を思い出してしまったよ。乃木希典からは哀しさがこぼれてくる。(だからと言って将軍の無能はそれだけで罪だ)

2018/11/28

Tomoichi

「諸君!」連載時にも読んでいたが単行本で再読。再読までに福田恆存など色々な乃木論を読んだせいか新鮮な気持ちで読め、なぜか清々しい気分になりました。名将でも愚将でもない乃木の評伝。おすすめです。

2018/05/03

半木 糺

「諸君!」に連載された文章をまとめたもの。分量は少なく、本書に乃木希典と言う人物の本質を指し示すような批評的言説を求めるのは無理である。むしろ本書の特徴は著者が乃木を「人工美の信奉者」と規定し、その像に著者自身が感銘を受けていることである。本書は福田が依拠する「日本」が「人工物」であるということを物語っている。

2023/09/30

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