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楽園のしっぽ

楽園のしっぽ

楽園のしっぽ

作家
村山由佳
出版社
文藝春秋
発売日
2005-07-15
ISBN
9784163672106
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楽園のしっぽ / 感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

随分昔の話なのですが、当時鴨川でオフ会をしたことを懐かしく思い出しながら読んでしまいました。(笑)2005年当時の村山さんの鴨川ライフを覗くことができます。鴨川に広大な土地を購入して、馬、猫、犬、ウズラ、ウサギ、ニワトリ、ウコッケイたちと一緒に暮らす生活。端から見るとうらやましい〜と思う生活も、苦労の連続なんですよね。馬小屋を作ったり、家を改装したり、家畜が逃げたり、台風などで田畑が駄目になったり…。そんな苦労をものともせず、自然と動物たちに囲まれて、日々楽しく生活をしているのが伝わってくるんですよね。

2015/09/06

Rosemary*

鴨川でたくさんの動物とともに心豊かな四季の記録を綴ったユーモア溢れるエッセイ。一から手作りで手に入れた楽園。もうこの地に居ないのかとおもうとちょっと切ない…旅行記や子供のゆとり教育の話まで多岐にわたる。自然相手に大変なことも多いはずなのに実にのびのびと明るく爽やかな印象で読んでいて楽しかった。作中より「人生を愉しむ時間というのは忙しい時ほどかえって必要なんじゃないだろうか、すべきことだけでなく、したいことがあればあるだけ日々生きる気持ちにはりが生まれる。」

2016/05/03

ぶんこ

鴨川後を知っているだけに、こうして書いたものとして残ってしまう作家の生活って、残酷です。 この頃をシロ、離婚して「ダブル・ファンタジー」を書いた頃からをクロ村山と、ご本人が言ってるのを、検索していて見つけました。 まさにシロとクロ! 私は、この頃のシロ村山さんが好きでした。 今を思うと、読んでいて切なくなりました。 最近、シロに戻った作品を書かれたようですが、読むかは考慮中。 それにしても、当時の相方さんは、今もお一人で農場におられるのか?

2014/07/16

楽駿@新潮部

品川図書館本。【にゃんこまつり2024】村山氏の鴨川時代のできるだけ自給自足生活の頃のお話。この時点で、既にもみじちゃんは出てくる。外を出歩いている猫だったのに、臆病者で、犬が走り回る外に出られなくなってしまい、家猫になったと言う。我が家の猫も臆病者なので、至極納得。自然を相手に暮らすと言う生き方は、マメである事、器用である事、健康である事が大事なような気がする。こんな暮らしに憧れながらも、多分、私には無理だな。たった1匹の猫を守る事で精いっぱい。命を守る事で、それ以上の幸せはもらっている。感謝しかない。

2024/02/18

エンリケ

僕は生き物を飼った経験が殆ど無い。それは家庭の事情もあったが、おそらくはそれらとの死別におののいていたせいかもしれない。このエッセイでも村山氏は、随所にその悲しみを描いている。それでも動物王国の様な楽園を作り出したのは、真に命を大切に、いとおしく思っておられるからだろう。開拓農民の様に一から自分達の住みかを作り上げた作者夫婦の逞しさには感嘆するし、羨ましくも思う。誰もが一度は夢想しながら出来ない生活。自然を敬い、一日と同じでない日を楽しむ生活。人らしさを取り戻せそうな生き方。教訓に満ちた一冊。

2017/10/31

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