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知に働けば蔵が建つ

知に働けば蔵が建つ

知に働けば蔵が建つ

作家
内田樹
出版社
文藝春秋
発売日
2005-11-28
ISBN
9784163677002
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知に働けば蔵が建つ / 感想・レビュー

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いろは

私は前々から余り固定概念を持たず、複眼的思考で物事を見るようにに心がけてはいるのだが、この作品を読んで、それでもやはり脳内にこびりついているもの(固定概念)があるというのが解った。そして、そのこびりついているものを剥がしたり、覆してくれたりする作品だった。例えば、資本主義について、『賃金と労働が釣り合うということは原理的にありえない。』と述べたり、ニートの事を、資本主義社会を『追い越して』しまった合理的思考の人だと述べたりしていた所には驚いた。著者は哲学者であるのに、描き方がゆるく、読みやすく解りやすい。

2017/05/22

寛生

まったく個人的だが、本人が最後にいっているように、こういうブログの文体、--ツイッターに書くような――は、こういうハードコピーという書籍になると、とても読み辛い。299ページに、「『ちょっと、ここで一息入れましょうか』というアナウンスメントはめんどうなプレゼンテーションのときに必須のものであるが、本の場合にも必要だろうと思う。」といっているが、それは、例えば、内田氏のプレゼンテーションのために同じ空間と同じ時間を、多くの体が共有しているからこそ可能なのではないか?本という媒体を通して、読者の手に、内田氏の

2013/05/29

里馬

ミクシィの内田樹コミュニティで「先生への反論してるやつはどれも阿呆だよねー」みたいな人たちが集まっているのを見てすこし怖くなった。確かに反論しがたい語り口に感じるし、読んでて面白い(他の人か中々言わない・言ってなさそう、と感じられる)文章は面白い。そして彼の文章に感情的に赫怒していわゆる「荒し」の人々を見ると悲しくなる。だが、反論しづらいからこそ、われわれ(とあえて括ろう)内田ファンは安穏と「内田さんすごいねー面白いねー」だけではなく、「ここの部分は足りないのでは?」と批判的に読むべきだ。盲目的な進行(続

2011/01/12

烟々羅

内田樹の固め読め五冊目。「師恩に報いるに愚問を以てす」て一篇が間然するところなくおもしろかった。つまり丸っぽ引用するしか術がないくらいよくまとまっているし、要約すると味が薄れる宝物のような文。

2012/01/09

i-miya

レヴィナス老師。モーツアルト。 P026 弱者が負け続ける「リスク社会」-資本主義のたそがれ。レヴィ=ストロース。 P055 「そういうのがいい」と、みんなが言ったからそうなったのである。文句を言っても始まらない。 -階層化日本の危機//

2009/10/07

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