のりたまと煙突
のりたまと煙突 / 感想・レビュー
びすけっと
2006年5月刊。書き下ろし。前に読んだ「戸越銀座〜」が動的であったせいか、静かなこの作品、途中で飽きてしまいました。ファミリーレストランの接客用語を嘆く「質問の多い料理店」(p.44-48)は頷けました。接客用語を「外国語に訳したらどうなるのだろう」という妄想が現実に! 著者は店員が「客に投げかけている言葉に気づいたようだ」というけれど、どうかなあ。客の母国語に堪能な店員が接客用語・日本語で応対したらどうなるのか、興味深い。
2014/06/04
アルパカ
猫への思い、親戚(ドラマみたい)、香港事情など(香港は喪服が白)。猫に対する情愛が濃い。きっと情が深い人なんだろう。一番印象的なのは学生時代に撮った写真の話「東伏見」
2021/07/14
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
正直に言ってエッセイって苦手で、自ら進んで読むことはあまりない。だからタイトルに惹かれてこの本を手にした時も、小説のつもりで手にしたので、読み始めてエッセイと分かった時は正直参ったな~と。けれど読み進めていくと何の何の。このエッセイはよかった。うん、うん、この感覚分かるな~とか、いやこれはやりすぎだとか、油断してサラサラと読んでいたら、不意に「東伏見」「猫養子」「白猫」「花のある生活」のようにグッと胸にくる話があった。猫好きさんにも是非読んで欲しいエッセイです。余談ですがタイトルの「のりたま」とは「のり」
2009/06/26
つぁ
星野博美さんの本3冊目。すっかり星野さんのファンになってしまった。そしてこの本、出てくる場所や地名が通っていた高校のすぐ近くで、本当に驚いた。も、もしかして、星野さんとすれ違ったこともあるんじゃなかろうか。今でも通る場所なのに知らない地名の由来などわかって面白かった。けど本の内容よりも「これ、どこだろう?」と場所を推測する方が忙しかったような…。 猫との交流を通して星野さんワールドで描いており、この本も本当に楽しく読ませてもらった。
2014/07/06
Gaooo
個性あふれる猫たちを愛おしむ日々。しあわせな思い出もあれば別れもある。最後まで猫のいのちに寄り添う著者の姿に生半可ではない覚悟を感じとった。家族とのやりとりはユーモラスで和んだ
2019/04/13
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