芸のためなら亭主も泣かす
芸のためなら亭主も泣かす / 感想・レビュー
鉄之助
突然デリヘル嬢になったり、美容整形を行ったことを公開したり、風呂で溺れかけたり、2005年から翌年にかけてのジェットコースター人生を綴ったエッセイ集。美容整形の出発点は、「美の執着」やら「向上心」とやらといったものではなく、単なる「自分嫌い」だったのだ。この文章は、なんとなく腑に落ちる。他に、ホリエモンと古舘伊知郎との「報道ステーション」でのやり取り(詳細は述べにくい)、「相互自己批判」が連合赤軍リンチ事件に結びついた経緯など、「うさぎ流」の切り口が面白かった。
2021/02/07
tokkun1002
週刊文春2005-2006年掲載。壊れてるうさぎ先生のエッセイ。デリヘルしてみたり、男を買ってみたり。不思議な感覚。旦那さんとどんな距離なのかね。
2014/08/14
あっ!chan
図書館に中村うさぎさんの別の本を探しに行ったのだか、題名と表紙の絵につられて借りて帰ってきた(借りたかった本は見つからなかったのだが…)。毒舌家のうさぎさんの自虐的なブラックなエッセイが満載!しかもこのエッセイが週刊文春に連載されていたというから、ちょっとびっくりである。デリヘルを経験した前後の人生観の変化が小気味良いタッチで書かれており、爆笑よりニヤリを期待して読んで欲しい感じである。
2014/01/20
あぽ
彼女の本は2冊目。相変わらずのストレートな物言い、結構好きだ。成金なんて血統主義者から見た単語じゃないか、という指摘になるほど納得。お金ってたしかに平等なのかもしれないなあ。まあこの平等うんぬんは中で紹介されていたホリエモンの言葉なのだけれども。
2012/03/15
gtn
小説のために命を懸けているかと著者に問う男に、著者は嫌悪を感じているが、よく分かる。私もある精神的支柱を共有する友から若い頃、「彼(精神的支柱)のために死ねるか」と問われ、非常に不快な思いをした。何自分に酔ってるんだと思った。その友は、今はその支柱から距離を置いている。
2017/11/19
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